T君が食らったしっぺ返し。
それは彼が出来心でしでかしたいたずらの報復とし
てはとてつもなく大きなものだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 何度も言うが私の地元は田舎。そして田舎の中でも
田舎出身の人が集まるクラスだった。
その中にはよく大将的存在がいたりするわけだけど
、私のクラスにも例外なく芸術コースの大将君がい
た。 彼は同じ芸術コースの女の子が被害にあったことが
許せなかった。怒り狂った。
よく考えれば別に彼が怒る筋合いは全くないのだけ
れど、大将としては許せなかった。 その日彼はにこやかにT君を呼びつけた。
ただ、口元は笑っていても彼の目は笑っていなかっ
たんだよね… パニクる被害者の女の子。
絶対に何かが起こる!!
被害者と私は必死で大将に懇願した。 『冗談なんだから、
T君に悪気があったわけじゃないんだから
何もしないで!!(必死)』 大将は『大丈夫大丈夫』と優しい笑顔で去って
いった。
男子トイレに。 ベタだ。
ベタすぎる。
さすが、家なき子世代はやっぱり呼び出しと言
えばトイレ。
てゆうかベタすぎて展開が予想できるんですけ
ど大将?!
シメるんでしょ?
ねぇ、トイレでシメるんでしょ~~~
~~?!!!!!!
不安に震える被害者を慰めながら私はクラスと
男子トイレの前を行ったり来たりしていた。
その時だった。
ドガッ!!
・・・。
いやな予感は的中したのか。
再び号泣する被害者の女の子。もう手のつけ
ようがないほど脅えていた。
しばらくしてトイレから出てくる大将。
その顔はにこやかだった。
後で出てきた他のクラスの強面たち(知らな
い間に集結していたらしい)
も穏やかで。
そして最後に出てきたT君の様子にも大した
変化はなかった。
よかった・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
翌日・・・
私たちは考えの甘さに気付かされることと
なる。
翌日登校してきたT君のおなかにはギブス。
なんと肋骨にひびが入っていたそうだ。
本人はこけたといっていたけど、間違いな
く昨日の傷。
こうして美形T君はささやかな出来心のせい
で大きな傷を負った。
そして私のクラスでモテる事は二度となか
った。
ま、クラス外にもらされなかっただけが彼の
高校恋愛生活の救いだったと思う。
恋する気持ち~T君の失態~ END
次回はやっとちえりの恋愛エピソードに戻り
ます。
が、まだまだT君も関わってくることになる
でしょう・・・