■ 殺気
再びボーナスのお話。
後にも先にもたった一度だけ、
ボーナスらしいボーナスをもらってきたコトがひろすけ。
ホントは二度あるのだけれど、とりあえず今は一度にしておくサァ。
ボーナスらしいボーナス。お金持ち会社と仕事をしたらしい。
「ネーネー ボーナスでたよ(・о・)」
「いくら?」
「1,000,000円」
100万円?100万円!(゚∀゚) ワァオ♪
でもね、税金をひかれて80万円ぐらいだったハズ。
大ハシャギだったサァ。
しかし、お互いハシャいでる場合じゃないワケ。
そんな大金をどう配分するがポイント。
ひろすけは自分の取り分がいくらになるか。
私はいくら家の分にできるか。
こんな時じゃないと、欲しい物が買えないぞ。と必死なひろすけ。
こんな時じゃないと、貯金ができないわ。と必死な私。
家の貯金というのはね、ひろすけの為の貯金なのよ。
私が使おうなんて考えているワケじゃないのよ。
いつかソレを使う時は便乗しようとしている私だけれども。(゚ー゚*) ウフ。
さて、80万円。テーブルに置いてみる。
お互いカナリ殺気だっていたサァ。
二人ともお金を見つめて無言。
しかし、その年はお金を必要とするコトが山盛り。
「ネーネー アパートの更新があるよ」
「ネーネー 更新と同時に火災保険もあるよ」
「ネーネー 車検があるよ」
「ネーネー 車の保険もあるよ」
「ネーネー 自動車税もあるよ」
ソレを除いていくと、あっというまに残り20万円(・о・)。
20万円かよ。なんて言わないよ。(・ε・)。
ないより、いっか(゚∀゚)!ですから。
「ネーネー 20万円どうする(・о・)?」
「どうしようかね」
20万円になっても殺気は続くワケ。
「ネーネー 家の分を確保します(・о・)」ということで10万円徴収。
オマエ、ヒドイな。なんて言わないで。(・ε・)
ひろすけも納得済みですから。
残り10万円。それでも更に殺気は続くワケ。
「ネーネー 10万円どうする(・о・)?」
「どうしようかね」
「ネーネー 欲しいモノはありますか(・о・)?」と聞く私。
「釣り竿が欲しい」
「ネーネー ソレ、いくら(・о・)?」
「2万円」
当時、5,000円の竿を使用していた私たち。
ひろすけだけが2万円の竿にグレードアップかと思うと、シャクだけど。
「いいよ」と優しい私。
残り8万円。
基本的に私の殺気はもうなくなったサァ。
なぜなら、中途半端な額だから。
もう家の分も確保しちゃったし。それ以上は望めないと諦めサァ。
私の殺気が消えたのを察知したのか、
「ネーネー さくらは欲しいモノないの(・о・)?」とひろすけ。
優しいわね。欲しいモノを買ってくれるんだ。
実はあるの。当時どうしても欲しかったモノが。
「ネーネー ソレいくら(・о・)?」
「3万円ぐらいかな」
「高いじゃん(゚д゚lll)!」と驚くひろすけ。
そうなの。そうなの。高いの。
オキニで記事にした、バーミックス なんだケドね。
「コレがあるとオマエもおいしいモノが食べられるんだぞ」
「ひろハハも便利だって言ってるよ」
買ってもらえるとなったら、強気な私。遠慮なんて不必要。
さて、残り5万円。
「ネーネー 5万円どうする(・о・)?」
「どうしようかね」
「何かあった時に為に、保管しておけば(゚ー゚*)?」とひろすけ。
アラ。ソレは家に貯金していいよ。というコトかしら。
優しいわね。
ということで、家の分合計15万円を確保できたのと、
恵みの3万円を頂いて満足だったサァ。
でもね、ひろすけの優しさにはワナがあったワケ。
ひろすけから家の分を捧げるなんておかしいと思ったのよね。
殺気が殺意に変わった時。
でわ、のちのち。(゚д゚)ノ。