なぜ個別指導はロングテールなのか? | 塾専門広告制作

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おおまかに学習塾には2通りの戦略がある。

ある学年や科目に特化して、そこに経営資源を集中させる戦略。

次に、広い学年に多科目を提供する「ロングテール」の戦略。

今回は、この「ロングテール」について説明したい。

「ロングテール」とは販売グラフが「長いしっぽ」のような形をとる多品種少量販売のビジネスモデルである。

その少量販売の部分のグラフがしっぽのように後ろに長く続いていくことから、こう名づけられている。

たとえば、多くの個別指導塾は「小1~高3(卒生)」と12学年以上に多科目指導を提供している。

しかし、実際に12学年の全科目の生徒がきれいに揃っている塾などないのではなかろうか。

そもそもロングテール戦略とは、そういうものだ。

ある学年に多くの生徒を抱えるのではなく、年間に1人しか来ないような学年や科目でもラインナップしておくのである。

そうすることによって、受験学年に特化しているようなクラス塾に対して、トータルの生徒数で立ち向かおうというわけである。

しかし、ロングテールがもっとも有効に機能するのは実はネットである。

Amazonや楽天には年間に1つしか売れないような商品が「数多く」ある。

ショッピングモールや大型家電量販店を圧倒的に凌ぐ商品ラインナップを持つことは、ネットでしかできない。

その特性を生かし、長い長いロングテールをつくり、総販売点数で優位性を維持するわけだ。

そもそもロングテールという言葉はAmazonの戦略によって根付いた。

さて、話を戻すと、個別指導塾はロングテール戦略としてはいささか中途半端すぎるのではなかろうか。

いっそのこと中3のみの公立高校受験専門の個別指導塾(5科目指導)にしてしまったほうがよいのではないか。(誰かやってみてください)

とはいえ、ロングテール戦略がとれるのも個別指導の強みとも言える。

幼児~社会人まで幅を広げてしまえば、よりその特性を生かせるはずだ。

すぐに、実際に教室で教えるのが難しいのであれば、塾生の兄弟姉妹の幼児に教具をプレゼントしてみたり、保護者向けに子どもの家庭学習をサポートする指導書を配布してみてはいかがだろうか。

人気があれば、それらを販売したり、月に1回スクーリングを設けることは容易なはずである。

まとめると、1学年集中か超ロングテールか、そのどちらかに塾全体が向かっていく日は近いはずだ。

大きなたとえをすれば、アップルかAmazonか。

成功したときに短期的に莫大な収益をもたらすのは、一点集中のアップル型垂直統合だ。

反対に、成功したとき、長期的にプラットフォームとして根付くのは、ロングテールである。

しかし、地域教育のプラットフォーム化は時間と忍耐が必要である。


一概にどちらが「正しい」かはわからない。


これは、経営者の教育に対する価値観で決めるものだからだ。


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