白岡のプリザーブドフラワーとお茶school＆atelierのFlower sweetです。
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今日は日曜日なので読書日記
望月諒子さんの「フェルメールの憂鬱」
前回初めて読んだ望月洋子さんのこちらがとってもとっても面白くて
↓
アートシリーズのこちらを読んでみました☆
今回もアートをめぐり繰り広げられる騙し合い。
アートを
盗む人
自分のモノにしたい人
売りたい人・・・
フェルメールの未発見の作品と
美術館から盗まれたフェルメールの代表作をめぐって
資金洗浄のために
カルト宗教団体に
マフィアに
CIAに
街の画廊主に
悪徳画商に
英国貴族の天才詐欺師に・・・・
様々な人の手から手へと流れ
繰り広げられる壮大な騙し合い。
これでもかと
騙して
騙されて
何が本当で
何が嘘で
誰が正しくて
誰が悪人なのか・・・
悪人を騙すのは正義なのか
正義のために悪人を利用することは正しいことなのか？？？
アートを手に入れるために流れる膨大なお金と
騙しあいの駆け引きと
犯罪さえも国を守るためなら時には必要で
登記の必要のないアートは
現金代わりに悪用される世の中。
『人は絵のなにをもって名画だと認識するのか？』
『芸術性とは何で判断されるのか？』
今回も
「価値」につてい
ひたすらひたすら考える。。。
世の中に存在する名画と言われるアートは
真贋判定をすることさえ難しく
それさえも覆されることもある。
価値のなかった「布切れに絵具」が
誰かの一言で何億もの価格がつく。
真作と言われる作品数が少ないフェルメール。
影響力のある人が認めたから価値が上がるのか？
高い値が付いたから価値があるのか？
残された数が少ないから？
サインがあるから？？？
価値はどこについているのだろう。
アートを描いた画家本人なのであれば
その人が描いたものすべてに価値がつく。
出来上がったその作品の芸術性に価値があるのであれば
全ての作品に価値があるわけではなく
芸術性を認められた作品にのみ価値がつく。
そこにある小さなサインで判断されるのであれば
贋作にも価値がつき、本人が描いたのにもかかわらず
違う人のサインを書いたら価値がなくなる・・・
今、この時代に存在する歴史あるアートも
本当にすべてが真作なのかも分からない。
美術館に並べられている価値あるとされたアートでさえも
本当のことは分からないのだ。
でも、美術館へ足を運ぶのは
「価値あるもの」と判断された
不確実な「価値」を確認しに行くのではなく
大切に大切に扱われ、受け継がれ、
時間を超えて
世界を旅した１枚のアートを目にして
自分が何を感じるのか？
それを知ることにアートを鑑賞することの価値があるのだと思う。
有名なアートなのかもしれないし
知名度のある画家の作品なのかもしれないし
無名なものなのかもしれない。
価格の高いものにココロ動かされるとは限らないし
なんだかよく分からないアートにココロ動かされるかもしれない。
フェルメールが描いたものだから
ゴッホが描いたものだから
モネが描いたものだから
じゃなくて
自分のココロが動かされた１枚が
自分にとって
「価値あるもの」
になる。
頭で知っている知識じゃなくて
考えた事じゃなくて
ココロで
カラダで
感じたことがすべて。
たくさんのことを感じるために
自分の知らない自分の感覚を知るために
人生を豊かにするために
人間には芸術は必要なのだ。
アートの世界は何とも危ういけど
価値あるものを見ることに価値を感じるのではなく
自分の感じることに価値を見出して積み重ねていきたい☆
そんな事を感じた一冊でした♪
今日も素敵な1日を♪
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