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おはようございます☆

今日は久々の読書日記。

インスタの読書日記も気が付いたら1か月そのままに・・・

書かないままたまっていく読み終わった本たちへの感動を

薄れないうちに書きたいと思います☆

 

【価値とは?目に見えない不確実なもの。『大絵画展』望月諒子】

 

 

年末に読んだこちら

望月諒子さんの「大絵画展」

初、望月諒子さんです。

表紙のゴッホの絵に惹かれて、さらに帯にある「美術ミステリー」の文字に惹かれて読んでみました☆

 

 

 

マハさんのアート小説を沢山読んで

物語を通して沢山のアートを知ることができて

美術館やキュレーター、オークションの話など

知らない世界を沢山味わうことができました♪

マハさん以外のアート小説は初めて?

マハさんの描くアートの世界とはまた違った角度から描かれていて

ハラハラドキドキのミステリーでもあり

アートをめぐる裏の世界だったり

「こんな風に世の中ではアートの価値は変わっていって行くんだ・・・」

という衝撃もありました。

 

 

そもそも

キャンバスと絵具で作られた1枚のアート。

値段なんてついてもいない1枚のアートが

誰が?いつ?どこで?

それを描いたのか

 

誰が手にして

どんなふうに受けつがれて

誰の手に渡り

どこで保管されて

誰が欲しがっているのか???

 

そんな事で価値がどんどん上がっていく。

 

 

生きている間に価値を見出してもらえず

1枚しか売れなかったゴッホの絵。

芸術として認められなかった印象派のアート。

生きている間に認められなかったゴッホの価値は

100年の時を経て100億以上の値が付いた。

どんな風な時代の流れで

1枚のアートに

そんな価値が付いたのか。

100億以上のアートを描いたゴッホは天才なのか???

生きている間に1枚しか売れなかった不幸な画家なのか?

*ゴッホは幸せだったのか?について感じた一冊

 

 

 

ちっぽけな1枚のアートをめぐり

それを手にしたい人

手にしたい人がいるから横取りしたい人

価値も分からない人が手にすることを許せない人

沢山の人の人生をかけて

騙しあい奪い合い

さらに騙されて

また騙される・・・

すべてを手に入れる人

すべてを無くす人。

何が正しくて

何が悪なのか?

自分勝手な正義で騙しあう人たち。

 

ページをめくるたびにどんでん返しが繰り広げられて

アート小説としても

ミステリーとしても十分に楽しめました♪

 

 

 

誰かが感じた無限の価値が

お金を生み出しているという事実。

世の中の仕組み

お金を生み出す仕組み

価値が生まれる仕組み

 

 

価値とは?

カタチのない不確実なもの。

 

値段とは?

見えるものと

不確実な見えない価値をプラスして数字をあてたもの。

 

だから0でもあるし無限でもある。

観測者が好きなように自分の価値観で感じるもの。

 

 

目に見える物じゃなくて

目に見えないものに価値を感じてココロが動かされた時に

人はお金を使うのだとつくづく感じます。

そんな事を改めて感じた1冊でした☆