映画「碁盤斬り」を観てきました。
監督:白石和彌 主演:草彅剛
「格之進」という落語を元に書かれた原作。
暗い話だったら嫌だなと思って、観るかどうか迷っていたのですが、
TV番宣で頑張ってる草彅剛さんが自然体で面白くてキュートだったので
元々好きだけど、さらに好きになって映画館で観なくちゃね!という気持ちになりました。
(番宣成功ですね!)
《ネタバレあり 注意!》
結果、すごくいい映画だった!
前半は囲碁を通じて格之進と國村隼さん演じる萬屋の旦那さんが交流を深めるんだけど、
ケチでネジ曲がったところのある萬屋さんが格之進の清廉潔白で実直な正確そのままの囲碁に
感銘を受けて商売のあり方まで変わっていく様子がいいのよ。
囲碁を打つシーンの國村隼さんが表情だけで好敵手を得たうれしさが伝わってきてすごい!
後半は打って変わって、別人のような格之進が鬼気迫るものがありました。
斎藤工くん演じる敵とのシーンは思わず「ひぃっ」ってなるシーンもあるんだけど、
敵とはいえ、彼が言った言葉が後の伏線にもなってて、ただの悪人じゃなかったりする。
脇を固める役者陣が素晴らしかったなぁ。娘役の清原果耶さんも凛としてて武士の娘って感じがよく出てた。
中川大志くんもちょっと情けないけどいい青年で、若手ふたりが希望の光って感じ。
小泉今日子さんや市村正親さんも出演されてまして、市村さんの登場シーンで
御夫婦で来られていたマダムが、結構なボリュームの声で
「市村さんやん!」と思わず言ってしまって、心の声が出てしまったようで笑えました。
いやいや、映画館ですよ!家で観てるんじゃないんだから!
仇討物といっても、あくまでも囲碁がメイン。
私は囲碁はまったく解らないので、棋譜が写っていても???でした。
囲碁を知ってる方が観たらさらに面白いだろうな。YouTubeで解説してる人がいました。
いい解説です。私も同意です!