実写版「リトル・マーメイド」の吹き替え版を3回観たので、今日は字幕版を観ようと思っていたのです
そしたら我が街のシネコンでは、字幕版はもうレイトショーだけだと・・・
ならわたしは海宝直人くんエリック4回目を観る運命なのね・・・なんて一瞬思ったけれど、結局「怪物」観てきました
カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した作品であることと、出演者の一部を知っているだけのサックリな予備知識のまま、観ました
少年のお母さん役の安藤サクラさん、小学校の校長役の田中裕子さん、担任教師役の永山瑛太くん、そして少年たちも・・・演技力が凄いのです
シリアスな場面が続くので胸が苦しくなる場面の連続でした
田中さん演じる校長は「こんなポンコツな校長いるだろうな・・・」と思いながら、吐きそうのほどの嫌悪感に襲われました(←それだけ、演技が素晴らしいということです)
瑛太くんもね、凄いリアリティでした
登場人物にはそれぞれの物語があり、立場を変えて見れば違う側面があるし、どれが真実なのか嘘なのか・・・騙されやすいくせに変に慎重なわたしは、恐ろしくてアタマ爆発しそうでしたよ
安藤さん演じるお母さんの息子を愛する真実の眼差しだけを心の支えに、観ていました
(ココだけはドンデン返しとか無いと信じながら)
このお母さんは息子には、事故死した夫が素晴らしい人であったと話しているけれど、真実は少し違うし、そのことを二人は知っていて、知らないふりをしている
子への、母への愛ですね
そこが切なく、悲しかったです
少年役のおふたりは、目の演技が秀逸で、お顔もめちゃ可愛い(イケメンになりそう)ので、柳楽優弥くんみたいになるかな?
校長、担任以外の職員室の他の先生たち、ふたりの少年以外のクラスの子どもたちが、わたしには悪意ある加害者または傍観者・・・怪物に見えました
監督 是枝裕和
脚本 坂元裕二
出演
安藤サクラ
永山瑛太
黒川想矢
柊木陽太
高畑充希
中村獅童
田中裕子