2024年6月12日

王立美術館に戻って来ました。

企画展「IMAGINE! 」もまた、地下からの入場となります。

シュルレアリスムって、100年も経っているのね・・・巡回展で、このあとパリ。

アンドレ ブルトンが1924年に「シュルレアリスム宣言」をして100年。

 

「シュール」という言葉は日本では一人歩きをしているようだ。

これを日本で使うときは、「現実とは違う、ありえない」という気持ちをにじませる。

でも、大学での先生の教えでは、現実の上にあり、それを超えていくものであると。

 

無意識の中から生まれる、現実には存在しない世界。

「光の帝国」マグリット

これです。青空は常に現実にある。暗闇に浮かぶ窓の灯りもある。

この現実と現実の組み合わせなのに、そうではない世界を生み出す。

昼と夜、光と闇の融合を、ポエジー(詩)とマグリットは呼んだ。

 

でも、こういう感じを、安茂里の浄水場で見ることができるんだね。

(ただ建物が暗いだけなんだけど・・・ヒロミが愛する世界だ)

 

そして、こっちにあったポール デルヴォー。展覧会の紹介に、名前すら出てこなくて、

これ、見る必要ある?と思ったけど、来てよかったです。

くどいようだが、デルヴォーとマグリット、ふたりともどこにでもある街を描く雰囲気は似ている。

今、日本に来ているデ・キリコが先駆者で、彼の描く街もヨーロッパのどこかにありそうでいて、

虚ろな(人の気配を殺している?)世界だ。

3点ありました。

ここに座っている女性は、何かの研究で、むっちゃデッサンしていました。

ちょっとそれは・・・と注意され、タブレットに何かを打ち込むようにした。

ヒロミも、見る方向は違うけど、しきりにメモっていて、ちょっと要注意人物でした。

でも、メモっていた内容はレベルがちょっと・・・

 

この3点で、どれかもらえるなら、どれがいいか?

みんな欲しいけど・・・

逆ピュグマリオン!男性の彫像を愛でる女性の愛は、成就するのか?

 

おとずれ Visit・・・この少年は、この女性と、どうなるの・・・?

 

夜明け The Break of Day

裸の女性の数で、欲しい絵を決めるなら、これだ・・・

この集う女性たちは、人魚というよりも樹木ですね。女性として夜遊び、昼は木に戻る?

それとも、日の光を浴びると木化して死んでしまう、鬼滅の刃状態か?

中央にある鏡の存在も気になります。

 

展覧会全体の意図を見渡すことなく、デルヴォーだけで満足なヒロミ。

今年は日本でデ キリコ、そして長野でダリも見ることができます。

シュルレアリスム100年。難解な思想、そこからポエジーを想像しよう。