2024年5月24日
開演19時、少し前に到着したら、前方の席しか空いていませんでした。
パイプオルガンの演奏が、少し高い位置であるため、2階席の方が高さ的にはちょうどいい。
終演時間を尋ねたら、21時という。
それって、最寄りの交通機関、大糸線の時刻表を考えていない設定だけど・・・
20:56の次は、1時間以上乗れません。
だからと言って、最後の曲の途中で席をはずす?
厳かに始まる。
ピアノのように、鍵盤をたたいて、刃物の切れ味鋭い音とは違い、
空気を送り込んで、真綿で首を絞めるような(この表現でいい?)柔らかく、遠い音。
教会で演奏することを前提としていたとすれば、これは神々の啓示・・・
だけど、酔っ払いの、不埒なヒロミは、一瞬、やすらかな眠りに向かう。
ホールオルガニストに就任した山田由希子さんは、若くて美しい、ピチピチ(セクハラ?)
教会に舞い降りた天使のようだ。
紅の衣装が、一見チャイナドレスのような体のラインに沿うスタイルで、
袖の途中から腕をあらわにする。その袖が着物のたもとのよう、というかジュディ オングで、
演奏に支障がないかちょっと心配。
そこに切れ目なく続くのはゆったりしたパンタロン(死語?)で、ここはチャイナドレスと一線を画す。
上下つながっているの?そっちが気になる。
パンフレットも、色違いの白を着ている。これがオルガニストの正装?
休憩後、目が覚めました。
やっぱり、途中で抜けるのはやめて、最後まで聴くことにする。
舞台に設置された「ポジティフ・オルガン」はバロックというか、中世の雰囲気漂う音色。
そして最後の曲は、バッハだけど超絶技巧のリスト(最近聴いた辻井さん)、
荘厳な中にも華麗、ひらひらと高低を自在に翻り、絶望の雲間から、神々の、希望の光が見えたのでした。
アンコール、1曲目。
おお、やっと聞いたことがあるフレーズ・・・(でも曲名わからない)
ハーモニーホールのサイトに出てました。
J.S.バッハ:協奏曲 ニ短調 BWV 974より第2楽章 Adagio
J.S.バッハ:オルガン協奏曲 ト長調 BWV 592より第1楽章 Allegro
調べたら、「マルチェッロのオーボエ協奏曲」これって、宇野昌磨が北京五輪のSPの滑り出し?
松本駅まで車で送っていただきました。21時半到着。
22時台の長野行き、普通電車があると勘違いしていました。
ところが、22:07は明科止まりでした。
次は、終電22:48ですって・・・長野着ギリギリ23:59だ。
これはヒマ過ぎる。ドケチのアタシでもちょっと考える。
21:51の特急しなのがあるのでした。
長野着22:39で、待ってるうちに長野に着いちゃうよ!
オッケー、奮発して、駅向かいの金券ショップに特急回数券買いに行く。
意気揚々と駅に戻ってきたら、電光掲示板に、特急しなの、15分遅れという表示が!
まあいいか。
とりあえず、ホームで待とう、と思ったら、放送が入って、
木曽福島付近で、特急しなのがイノシシと衝突して列車が遅れております・・・
このままの遅れで行きますと、22分遅れで、松本駅には22時14分ころ・・・
何ということでしょうか!これなら終電でもよかったのか?
そうは言っても、松本~長野間を48分で結ぶ。ちょっと昔は1時間かかっていた。
午前様にならずに家にたどり着きました。
はい。心が洗われた1日です。
こんな飲んだくれのアタシでも、天国への扉は開かれるでしょうか。