2024年3月22日

カンディダ ヘーファーの写真の部屋に来ました。

彼女の展示の空間はちょっと特別な雰囲気を出しています。

でも、この仕切りの壁が!固い紙かと思ったら、弾力があって、不思議な感触でした。

裏は色違い。

 

今回の芸術祭で、きっとメインの作品(だって、チラシの両面)

 

一瞬、博物館の内部がこういう風だった?と思いましたが、

これは、パリの図書館でした・・・

少し上からの俯瞰。巨大な空間を大きく、切り取っている。

どんなレンズで撮っているのだろう。パリのブルスドゥコメルス(by安藤忠雄)で

俯瞰の写真を試みましたが、全然だめだった・・・

 

さて、こちらは、セルヴィアの古文書館。

リブヴォールトの天井、それを支える柱の部分が、書棚になっている。

見事なまでに左右対称、シンメトリー。ヒロミの大好きな構図だ。

そして、床の市松文様、両側に並ぶ閲覧台。完ぺきな部屋、完璧な写真。

 

まだまだ続きます。usa-usa?kuma-kuma?

パッチワークのウサギ?

に、しては縫い目がないよね?木目込みという技術だそうだが、聞いてもわからなかった。

あゆみちゃんが、羽子板説を出してきた。ちょっと納得。

この密集度と色合いは、割と最近見た、村上隆のお花っぽくもあり。

 

次は、藤井フミヤさん。

かの、涙の~リクエ~スト~を歌っていた。

アクリル板を何層も重ねた作品であります。

版画の、色を重ねるように、デジタルで加工した宗教画だ。

 

だが、我々の関心は、アクリル板が高価なんじゃないか、ということで、

コロナで大量に出回った仕切りのアクリル板、またいつか来るかもしれいないパンデミックのために、

とっておけ、と。この板の中に作品入れただけでも、高価に見えるんじゃないか、とか。

(決して、藤井さんの作品のことではありません。)

 

さらに、地下へと続く展示なのですが、建物の傷み具合が見えてしまって、切ない。

ヒロミは、とある県立施設の建物管理を担当していたことがある。

建物の温度管理をするチラーがいつも故障して、リセットが日常茶飯事、

また、とある施設では、ガラスの曲面がしゃれているんだけど、

豪雨時には、そこから滝のような雨漏りが。天井裏を開けてみたら、前の担当者が置いた、

雨漏り用のバケツが発見される、とかね。

 

でも、こういうものも、もはやアートに見える。

まさかこの、養生テープと、ガムテープの貼り合わせが芸術作品とか?

もう、生徒がガラス割っちゃったら、こういう風に貼って、

作者:田中太郎 作品名:ふざけて割りました、ってキャプションつける!

 

通りがかったトイレも、男女のサインがちょっとしゃれたのになっていて、

これも作品ですか!とスタッフに聞いてしまって、

疑心暗鬼。

 

ああ、いろんな意味で楽しかったです。失われゆく、建築。

さようなら、松本市立博物館。