2023年4月14日

国別対抗、フリーダンス。

出場6チームは、もう全部スタオベ確定(滑る前から)でした。

リズムダンス6位からの演技で、韓国ジュニアチームからです。

イム&クァン、死の舞踏はその曲のダークな雰囲気と、彼らのクールなダンスがすばらしく。

微妙なジャッジ側正面見切れ席だけど、コレオキャラクターを堪能しました。

 

そして、フランスのロパレワ&ブリソー。シャンソンの、小粋なプログラム。

ふたりのちょっとしたしぐさ、手や足の向きまでもおしゃれ・・・

でも、うまくかないことが多々あった今シーズンだけど、

最後の晴れ晴れとしたストレートのリフト、とてもよかったです。

で、キスクラではミス フランスの金髪エイモズキャプテン、ピカチュウアダムで、

相変わらずの盛り上がり!

たぶん、今大会でいちばんの声援を受けて、村元&高橋=かなだいのオペラ座の怪人。

ファントムの苦悩は高橋の苦悩にも思えてくる。

見せ場は最初のコレオから。

会場の想いは、どうか、すべてのエレメンツを、失敗なく、パーフェクトに・・・

一挙手一投足に、大きな拍手。

 

16年前、2007年3月東京体育館、男子フリー。

中盤、中だるみで、ぼーっとしてた我々を目覚めさせてくれたのは、

チェコのトマシュ ベルネル。

あざやかなピンクと黄緑の衣装、さらにあざやかな4回転を決めて、

トップに躍り出る。

最終グループ、ステファン ランビエールのフラメンコ、ポエタ。

あまりに芸術的なフラメンコに驚く。世界チャンピオンの底力を見る。

これで彼がトップ。

でも、私は、今季負けなしのブライアン ジュベールを信じていました。

当時のクワッド キングだった。冒頭の1回しか入れることはできなかった。

少し守りの姿勢・・・でも、どうしても金メダルが欲しかったんだ、そんな彼の言葉に泣いた。

 

最終滑走者、高橋大輔。今までワールドのメダルはなかった。

日本での人気はものすごかった。地元開催、期待もすごかった。

そんな彼の滑った曲が、オペラ座の怪人。4回転は、お手付きだったように思う。

だけど、武器は「最高のステップ」で、

最後の振り付け、仮面を脱ぎ捨てた彼は泣き顔だった。

結果は、ジュベール優勝、2位高橋、3位ランビエール。

 

ヒロミは、そんな縁のあるジュベールコーチをオペラグラスで観察・・・

フランス応援席、デュプイイコーチと何かを嬉しそうに話してた。

(勝手な妄想)ボク、ここで16年前、ダイスケと争って、優勝したんだよね・・・

それなのにさ、まだこうして滑っていて、しかも、アイスダンスだよ!すごくない?

大ちゃん滑り終わったあと、スタオベしてました。

そして、席を立って、どこかに行ってましたけど、

(勝手な妄想)ちょっと、挨拶してくる・・・

それがこれ?数奇な巡りあわせ・・・(宇野がいればステファンもいたのにね)

 

ちなみにかなだいはシーズンベストでした。

同じくシーズンベストのフランスチームには及ばず、順位は5位。

これが、38歳高橋の限界突破、というか最大限の進化だと思いました。

 

後半。世界選手権表彰台の3チームを、ジャッジ側で見ることができて幸せ。

1年間、私も多くの試合をできるだけすべて(テレビだけど)見ていて、

そのプログラムの集大成、最終形、あらん限りの技と表現を、いっしょに

体感することができました。

充実した1年を、ありがとう!

(もう終わったようなワタシですが、女子フリーがまだありました)