BEYOND 自分を乗り越えろ | メグミ(ルク)の部屋

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2023年1月21日

浅田真央主宰のアイスショー「BEYOND」に行きました。

久しぶりの長野ビッグハット、会場内のロビーにはいろんな出店があって、

ああ、こういうの久しぶり、日常が戻ってきたと感じました。

最初のショー、サンクスツアーは何かの懸賞に応募して行こうとしたけどはずれ、

そのまま挫折した。

現役時代にファンだったわけでもないが。

テレビでその全力投球な感じを見て、興味がわいた。

 

今までの日本のアイスショーは、それぞれのスケーターが、

自分の持ってるプログラムを次々と滑るスタイルで、

その中にひとつふたつ、コラボがあるだけだった。

別々の拠点から集まって、数日練習するだけの。

 

そういう意味で、プリンスアイスワールドは、総合プロデュースされているけれど、

初期のころはちょっと子ども向けで(ガチャピンムックだったし)、わたしにはそのイメージが強い。

最近は、洗練されているけどね。(でもメインのスケーターをゲストで呼んでる)

 

で、真央ちゃんの現役時代に使っていた曲を、一から作って構成するのが真央スタイルだ。

本人が登場するものと、そうでないものとあるが、とことん作りこんで芸術性が高い。

 

Sing Sing Sing 

I Got Rhythm

ヴァイオリンと管弦楽のファンタジア

シュニトケのタンゴ

カルメン

ショパンのバラード第1番

シェヘラザード

白鳥の湖

幻想即興曲

チャルダッシュ

パガニーニの奇想曲

愛の夢

BEYONDのテーマ(裏テーマはフェニックスとテレビで言っていた)

 

曲はこんなんだった?

記憶と曲のタイトルが正しければ・・・

 

キャストは少ない。10人くらい?

全員で演技してしまうと次のプログラムへの衣装替えが大変だ。

そこをつなぐのはプロジェクションマッピングで、正面と、バリアを美しく彩る。

 

このショーを見ようと思った理由のひとつは田村岳斗さんの参加だ。

岳斗くんと呼んでしまう。長野五輪出場時は高校生だった?

浜田コーチのとこでいっしょにやってて、

最近はヤマ子もやらなくなっちゃった・・・

でもショーに戻ってきた!しかも1年以上の拘束、全国ツアーで。

相変わらずビジュアル系。43歳でもジャンプは飛べる。

すばらしい。

 

今井遥さん。前回のショーにも出ていた。

現役のころは儚い印象だった。

白鳥の湖では、中央で、やはり腕の動きが儚く優雅だった。

 

柴田嶺さん。

男子シングルの選手だった。ビールマンもできる王子様だった。

が、いっときペアもやっていて、今はたくましく真央ちゃんのパートナー。

 

で、浅田&柴田ペアの演目はふたつ。

シェヘラザード。アラビアンナイトだ。

凶暴な王を毎日の夜伽、不思議な話で魅了する女性。

真央ちゃんはとても艶やかで色っぽい。そして凛々しい。

ひとりで滑るより、広がるイマジネーション。

 

白鳥の湖は黒鳥オディールと王子。岳斗くんはロットバルト。

物語の大筋はバレエと同じように進む。背景の月が美しい。

今井さんの白鳥がすてき、そして悪魔の岳斗くんのおおぶりな羽が重そうだけどがんばってる。

舞踏会の王子と黒い衣装の邪悪な真央ちゃん。

 

キャスト全員で挑む幻想即興曲。

フォーメーションが合わなくて崩壊していた。

それを見事に調整して、調和させた。

わたしの席は、ショートサイドの正面だった。

間近にそれを見て、感動しました。

 

浅田さんのソロ、奇想曲(でいいのか?)

カプリースと記載する人多し・・・ジャズっぽいアレンジ。

昌磨さんのやってるクリムキンイーグル、扇を自在にあやつり、

とてもワイルドな小悪魔、吠えていた。

 

BEYONDとは、乗り越えるという意味だそうだ。

どんなに成功していても、その自分を乗り越えようとする真央ちゃんは、

どこまでも強いアスリートだと感じました。

 

ちょうど帰って夜にNHKの特集完全版が放送され、復習になりました。