2004年6月26日
 
土日連休でなくなった今日この頃のワタシ。始発で行って、終電で帰る。次の日仕事。そういう強行スケジュールで出かけました。だって、3月から楽しみにしていたんだもーん。
6:40 長野発
8:40 東京
9:00 恵比寿
スタバにて時間つぶし。でも、フランス語の仏和・和仏辞典を持参しました。ジュベールにお手紙を書くためでーす。便箋はフランスを意識して、モネにしました。
 
親愛なるブライアン
こんにちは、はじめまして。ヒロミといいます。長野に住んでます。
フィギュアスケートが好きで、よく観戦に行きます。あなたの、「マトリックス」が最高にかっこいい!!と思っています。トリノでは、金メダルをとるように、願っています。愛を込めて。ヒロミ
 
妙に不自然な日本語ですが、それをフランス語にしたので、もっとへんてこりんなのかもしれない。
通じるのかしら?
 
10:00 恵比寿ガーデンプレイス
また来てしまったよ。ボテロの楽園。
恵比寿のヨーロッパのような中庭には、ほんとにボテロのふくらんだ彫刻がよく似合う。
前に来たときはデジカメで、しかも雨で夜だったのでよく写真が撮れなかった。
今回はちゃんと一眼レフ。どうだろうか。シンプルなようでいて、ディティールがおもしろい。
目の表情、猫の姿勢、馬のしっぽ。みんなおもしろくて、何とも言えないよねええ。
 
 
11:30 新横浜プリンスホテル
 
ランチョンパーティwithヤグディン&ジュベール&アニシナ&ペーゼラー。
このためにともこさんも浜名湖花博をほっぽりだしてやってきた。
しかし、ヒロミが遅くなったために一番後ろの席になってしまった。
こんなにアイスクリスタルに会員いたっけ?300人くらいいる。
しかも9割女。着物の人が5人くらいいた。暑くないのか!披露宴みたいな人が3人くらいいた。
(これって、寒くない?スケートをそのまま見ていた人もいたぞ)で
も、料理には近い席だ。(すぐ後ろ)
12時開宴なのに、選手が来たのは1時近く。
もちろん客にまざっての交流もできず、ひな壇の上にいただけだ。
えーん、フランス語は~。とりあえず、写真はとったが。
 
やはりブライアンすてきー!胸にサングラスを付けていたが、かけてみてほしかった。
質問コーナー。
ブライアン、最大のライバルは誰ですか?
まずは自分。フミエ・スグリ(なんでー)、プルシェンコ・・
 
アニシナ、その美しい赤毛はどうやって手入れしているのですか?
ヒミツ!でも美容院に行っているだけ。毎日とかす。
 
ヤグディン、日本語でしゃべれる言葉はなんですか?
日本のみなさんは、ロシア語で手紙をくれるし、勉強しているので日本語をしゃべる必要性を感じない。
(これってすごくない?しかし、そのあとロシア語で質問した人には、よくわからない、とかひどいことを言っていたけど。)
 
その後抽選会。なんと!ヒロミには、村主章枝ちゃんのサイン入りスケート靴が当たってしまった。
章枝ちゃんが履こうと思ったけど、少し細くてはけなかった。
細身の人に履いて欲しい・・ということではがきを引いたら、なんと会員番号A9??、
ワタシがよばれたではないですか。嬉しいんだけど・・・
これって、ジュベールのものはもう当たらないってコト?
ちょっと悲しいかもー。袋に入れてもらったのですが、すごく重くて、あとで、ほんとに重荷となるのです・・・・
このときは喜んでましたけど・・・・
 
2:30 みなとみらい・横浜美術館
イメージをめぐる冒険 AND or VS?
という展覧会でした。そこにたどり着くまでが暑くて、駅から結構遠いのですよ、もうへとへと。
でもまあ、森村さんも出品してるし、楽しみな美術館なのです。
最初の絵は、デルヴォーが入っている絵だった。
マグリットや、ダリもモチーフで、シュールなもの?でまとまっていた。
森村さんは、クラナッハ(?)のキリストが十字にかけられている絵に忍び込んだ作品。
いろいろです。マジメに忍び込んでいるのもあるけど、ナゼか成金趣味のジャポニスムになったり、リカちゃん人形になったり。
今考えれば人形遊びなんて残酷にもクビ取っちゃったりしてたもんなあ。
森村さんは、人形の着せ替え遊びをするように、絵を着せ替えて、自分も装うことができる人。
帰りに、ランドマークのクイーンスクエアで、ネクタイを買った。
薄い黄色地に犬柄。
ジュベールの手紙と一緒に包んでもらった。
駅で、帰りの新幹線切符を用意した。
終電22:04に乗るには、新横浜→東神奈川→横浜→東京(いつもはこうやって帰る)などと優雅に乗り換えてらんない。思い切って2駅東海道新幹線に乗ることにする。自由席でも1320円なんだけど。
 
6:00 プリンススケートセンター
サッカーを終わって、駅に向かう人々の流れに巻き込まれ、なかなか進めない。
やっとついたら、もうすでに行列で、並ぶ気にもなれない。(だって指定席なんだもん)
でも、開場予定の6時になっても開場しなくて、列は延びる一方。
ものすごく暑いし、みんなよく暴動を起こさなかったものだ。
開演が遅くなるということは、終演も遅くなるということ。
普通に終わっても9時で、新横浜9時半の新幹線で東京駅まで行って、終電の10:04に乗って帰ろうと思っているのに、かなりまずい状態なんだよね。
 
結局開場は7時近くで、プログラムの前半が終わったのが、8時で、製氷が終わったのが8時半、後半のラスト、しーちゃんが9時10分くらいだった。
このとき帰ればよかったのに、エンディングが素晴らしいものかと思って最後まで見て明日の始発で帰ることに決意を固めた。
(だってこれを見にわざわざ来たのに、途中で帰ることないじゃない?)
しかし、このあとすぐに終わり、乗り遅れてまで見なくてよかったんだよー。
M山さんはアイスクリスタルのアンケートに、開演がおくれて終電に乗り遅れた、と書いていたが、まったくその通りだよー。もっと早い時間から初めて欲しかった。ううう。
 
9:40 スケートセンターの出口
もーかなりやけくそで、M山さん&H部さんなどと、選手が出てくるのを待っていた。
みんな強行突破するのね。出てきた人、美姫ちゃん、アニシナ、ペーゼラー・・・
 
ペーゼラーは、サービスで、みんなにサインしてくれてたので、ヒロミもトライしました。
この写真に!と差し出したところ、
おお!すごい!」という反応を示してくれて、「欲しい!!」(英語)といわれました。
でも、サインしてくれて、明日来る?ノン・・・
じゃあココに送って、とフランスの住所を教えてもらっちゃった。
これって、残っていてよかったよね。人生七転び八起き?ちなみに彼はリヨンです。
でも、ジュベール&ヤグディンは現れなかったよー。
 
11:00 東京駅
帰りの新横浜~東京の新幹線の切符は払い戻してもらって、地道に東京駅に着いた。
マンガ喫茶などを探したものの、発見できず、もう荷物も多くてスケート靴を入れた紙袋もスケートの刃で穴が開いてまずいことになってきたのでもうここで暮らすことにした。
だってカメラも重いし、暑いし悲惨な状態だったのよ。
 
駅は夜の1:10にシャッターも閉めてしまいます。
すると、外で始発まで待つしかないんだよね。
地下街の入り口もシャッターが降りちゃって、少し屋根があるところには、ホームレスのみなさんがいるのです。一応、ヒロミは夜行バスを待っている、という風に見せかけて、バスの停留所で夜を明かしましたが。
 
しかし、女でこういう向こう見ずなやつは物珍しいと見えて、いろんな人に声かけられた。
 
ホテルに泊まらないの?カラオケボックスとか?
いいんですー、2000円しか持ってないしー。
そう?ビールのむ?
(ホームレスの人に恵んでもらうヒロミ)
おねえさんいくつ?ボクより若いでしょう?ボク?30歳。
じゃあ、ずーっと上よ。
そうなの?20代にしか見えないよ。ほんとに?
ボクはね、昔ホストやってたんだよ。だから口がうまいのねー。
(顔もかっこいいんだこれが。)
 
女に惚れられて、3000万円もらったんだけど、それは現金で返した。
今の妻は、岩手にいて、コッチの指輪の彼女は埼玉にいる。
昔はアメリカに車を16台もっていて、フェラーリ、ジャガー、ベンツ・・・
みんな外車だった。その時は右翼の幹部で、羽振りがよかったんだ。
ってホントかいな?
 
あとは、やはり終電乗り遅れ組の若者、21歳と19歳の男の子(というかイマドキのにいちゃん)にコッチ来て、ぶっちゃけ話しようよー、と誘われた。
彼らは別に友達でもないが、たまたま会って意気投合した。
21の子はやはり昔右翼幹部(ナゼだ!)で、今は更正して、オートバックスの修理の仕事に内定しているとか。
 
ふたりの時はアヤシイ話(新宿のファッションナントカは1回いくら?とか)してたくせに、礼儀正しかったりするのだ。
で、車は何?って聞くので、プジョー206っていったら、そういう人はここで野宿しないでホテルに泊まりなよー、と諭された。
そのとおりだ。
ふつー、この年で野宿はしない、とかね。
いいのよー、もう
 
6月27日
6:24 東京駅
てなわけで、始発まで楽しく過ごし(?)長野に8:04についた。
さすがに、スケート靴とカメラ持って自転車で坂を上るのは辛かったので、バスで職場に到着した。
ぎりぎりセーフ。やっぱ鍵当番代わってもらっといて正解でした。
まさか野宿とは思わなかったけど、貴重な体験かも。
その日はすごくよく眠れたよ。
 
このページのどこがトリノなんだろうか?