結論から言えば、武器術を知らなければ護身術としての意味はほとんどありません。
どこの世界に、素手限定で襲ってくる暴漢がいるのでしょうか。
むしろ、凶器を持っている事を前提で護身術を考えるべきでしょう。
で、素手で捌こうとする、捌くことを教える護身術の教室がありますが、全く持って無意味です。
包丁持って、殺しに来る相手を、素手で捌くには相当な技量が要ります。
たとえ、相手が素人だとしても失敗すれば大けが、悪くすれば死にます。
そんなデタラメの技術は教えてはいけません。
むろん、私の倶楽部では普段の稽古で無刀捕りの稽古もしますが、それはあくまで最悪の事態を想定したこと。本来、凶器には凶器で対抗するのです。
基本は木刀です。木刀ができれば、杖(じょう)をやるのが良いでしょう。この二つができれば、あとはほとんど応用です。木刀と杖は、表裏一体であり、小太刀は大太刀の応用で、警棒などは杖の使い方で応用できます。
先日の稽古で、木刀の振り方をやりました。私は木刀だと何回振ってもそれほど疲れませんが、最初のうちは100回振るのもしんどかったのです。
繰り返して言いますが、武器術をやらない護身術は無意味です。
自分が、武器を扱えるからこそ、相手の武器を制することができるのです。
いい加減な護身術を教えている道場は、金儲けのためにやっているのです。
しかも、当たり前の事が、分かってないで、ウソの技術を教えているのです。