重陽の節句 〜 菊慈童と着せ綿 | 【ブログ】裏千家 シュミネ茶道教室 || 大阪・心斎橋 || 西田宗佳

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大阪・心斎橋駅上がってスグの「シュミネ茶道教室」。
お稽古や教室の様子、茶の湯周りのことや、西田宗佳の歳時記・日常なども、生徒の皆さんに読んでもらえるよう徒然書いています。

令和2年(2020年)9月10日

 
皆さん、こんにちは!
シュミネ茶道教室の西田宗佳です。

今週のお稽古は「重陽」(ちょうよう)の趣向。
毎年9月9日は、五節句の内の一つ「重陽の節句」、別名「菊の節句」とも言われ、菊に因んだ取り合せです。
 
 
9月5日(土曜稽古)
 
軸は「菊慈童」(きくじどう)
花は土曜稽古お当番のU田さんが、秋の茶花をご用意くださいました。
 
 
軸は初使いで、もともと丈が長かったので、玉造の表具店「清華堂」さんで直していただきました。
中国の故事に伝わる不老長寿の菊慈童は、今ではお能の演目として日本では受け継がれています。
この軸には、夏目漱石の「吾輩は猫である」の挿絵をされたことでも有名な、洋画家・書家の「中村不折」の賛(さん)が沿っているのですが、崩し字で全く読めず…
 
 
↓)菊慈童のお話は、おもに「枕慈童」という名の演目で上演されています。皇帝の枕を跨いだ罪で流刑された青年が、その地で菊の露の滴(したたり)を飲み700年生きたという物語。
 
(↓画像はネットから拝借)

 
↓) 土曜稽古は皆同じ時間に集うので、席入や拝見など、普段夜の平日稽古でゆっくり丁寧に出来ていない客の稽古がしていただけます。
 
 
↓) 重陽には定番のお菓子「着せ綿」。
菊の上に真綿を被せて、翌朝その綿に移った露や香りで身を拭う風習からきています。
お菓子当番のM野さんが、京都の俵屋吉富さんで注文くださり、わざわざ稽古日の早朝に京都まで取りに行って、ご用意くださいました。
大変なご足労を、ありがとうございました。
 
 
↓) コロナ対策で、ここ最近 銘々皿でのお菓子しかお出ししてませんでしたが、土曜稽古のみ縁高でお出ししています。
 
 
↓) やっと少しづつ小習いの稽古も始められるようになりました。
こちらは長緒茶入。仕覆は「宗薫緞子」(そうくん・どんす)です。
 

↓) 平日稽古のお菓子、末廣屋さんも「着せ綿」。
 
 

↓) ☆ 3年前(2017年)の教室ブログにも「重陽」について詳しく書いてます。よろしければ覗いてみてください。


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↓) うちの愛猫・ブリ。
 「もう秋やね~」
 猛暑の日射しで焼け焦げたベランダの草花たちも、やっと過ごしやすい季節になりました。秋の花が顔を見せてくれるか心配ですが、待ちたいと思います。
 

 
 
 

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