最近は、もっぱら懐かしい映画、大好きな映画を見直しています
何度見ても面白く、楽しめる映画ってあるんですよね
今日ご紹介する映画もそんな作品
もう何度目の鑑賞になるんだろう
ミヤマホタルカズラ・・・インパクトの強い花だこと
市川雷蔵の代表作のひとつ、眠狂四郎シリーズ
全12作の中でも、とりわけ気に入ってるのがこの8作目
1966年の大映映画「眠狂四郎無頼剣」
監督は、三隅研次
脚本は、伊藤大輔
音楽は、伊福部昭
出演は、市川雷蔵、天地茂、藤村志保
原作者の柴田錬三郎が、試写を見て「これは狂四郎じゃない」と激怒して途中退席したそうな
噂では、夜釣りをしていた狂四郎の投げた釣り針が、通りかかった無事の髷にからみ
「平に、平に、ご容赦たてまつる」と土下座をする場面だったとのこと
たしかにこの場面は狂四郎っぽくないんですよね
それでも、わたしがこの映画を好きな理由
日本映画きっての映像派、三隅研次監督のこだわりの映像美
この映画では、小道具の数々にも工夫を凝らしています
撮影の牧浦地志は、あの宮川一夫の弟子であります
ゴジラでおなじみの伊福部昭の音楽は
この時代劇に品格を加えています
そしてなにより、伊藤大輔の脚本
時代劇の父といわれた戦前の大監督でもある伊藤大輔、この映画が脚本家として最後のひとつ
江戸時代のわらべ歌や、俳句や言葉遊びなども加えて
切れのいいセリフをたくさん書いてます
このセリフが、雷蔵の声とバッチリなんです
大塩平八郎の乱の残党による、江戸の街の焼き討ちと老中水野忠邦暗殺計画
眠狂四郎は水野忠邦のお側頭である武部仙十郎と昵懇の中
それに加えて、越後の臭水(くそうず)=原油の精製にかかわる技法の盗りあいも加わり
かなり複雑な関係を、実に見事にまとめていますね
映画を見た後、大塩平八郎の乱について、あらためて勉強しちった
敵役の天地茂は雷蔵が嫉妬したほどの名演を見せてくれます
主役を食うっていう意味が分かります
クライマックスは雷蔵の円月殺法と天地茂の円月殺法の闘い
これもまた見事な演出と相まって心に残りますね
眠狂四郎っぽくはないけど、映画としたら大いに好みなんです
というわけで、本日のおやつ写真です
さくら風味のパウンドケーキ(ヤマザキ)
これもダイソーのレジの近くに置いてあったんです
絶対に罠なんです
罠に引っかかっちゃうのは仕方ないんです
巧妙な罠なんだもん(爆)
普通においしい(爆)
袋を開けた時の香りがなんともいえないんです
値段が値段ですから、「もっと桜の香りを強く」なんて言いませんよ
あ、言っちった