毎週火曜日は、原則として
見逃した映画の鑑賞記なんぞを書いてます
ま、自分のためのメモみたいなもんです
グーグルレンズによると、クロモジだそうです・・・蜘蛛の糸を撮ったつもりなんですけど~(え)
さて映画映画
原作ものの映画はたくさんありますが
原作超えという映画は少ないんですよね
文章や表現力がすこぶるつきに巧い作家のお話なんて
読んでいて「こりゃぁ、映画化は無理だな」って思うこともあったりします
アメリカでは、ドナルド・E・ウエストレイクとか
日本だったら、宮部みゆきさんでしょうか
彼女の作品の映画化は難しそうですぞ
2000年製作「クロスファイア」
監督は、金子修介
出演は、矢田亜希子、伊藤英明、原田龍二、永島敏行、桃井かおり、長澤まさみ・・・
念力放火能力という超能力を持って生まれた女性のお話
宮部作品では、自分に備わった超能力を持て余して苦悩する主人公がしばしば登場しますね
監督の金子修介は、平成ガメラシリーズでおなじみ
切れ味の鋭い、テンポのいい演出をします
ちょっと期待しちゃいますがね
主人公の苦悩、その超能力を利用しようという組織も登場して
なかなかド派手に燃えちゃう映画になってますね
燃えっぷりはガメラ級(爆)
映画化は成功かと言われたら、むむむと口ごもっちゃうかもしれません
映画初主演の矢田亜希子、初々しい伊藤英明と原田龍二、今作がデビューだった長澤まさみ
はっきり言っちゃうと、配役の話題性よりも、実力派の俳優を並べたほうが良かったかな
桃井かおりの演技だけが浮いて見えちゃう
念力放火という派手な超能力を扱っていながら
宮部作品としては、思いのほか地味な作品なんですよね
映画もそんな感じ
ちょっともったいない映画でした
お次も宮部みゆき原作の映画です
2004年製作「理由」
監督は、大林宜彦
出演は、どんだけの役者を集めたんだって感じ(笑)
これ、当初はWOWOWのドラマWとして製作され、のちに劇場公開となった異色作です
まず思ったのは、これ本当に映画化できるの?
荒川区の高層マンションで起きた殺人事件
殺された4人は家族とみられていたのが、実際には赤の他人だった・・・
この謎の事件を、関係者たちへのインタビューという形で解明していくというお話
証言する登場人物なんと107人
かなりの大物俳優や意外な人が出演してます
しかも、古手川祐子以外はべテラン女優も含めて全員ノーメイク
これを145分でまとめられるのか?
大林監督、まとめちゃった
もうこれだけで拍手ですね
まあ、さすがに145分では納めきれない部分もあって
原作ではすごく印象に残った、マンションのローン返済、競売、不法占拠者という社会的テーマを
映画では、かなりあっさりと扱ってますね
不法占拠者なんて、原作を読んだとき、すごく衝撃を受けたんですけどね
あと、殺人の動機がはっきりしないところが、ちょっとモヤモヤなんですが
実際に動機が解明されない事件って多いんですよね
仕方ないかな
まあ、そんなことを差し引いても、じゅうぶんに楽しめる映画になってました
原作の冒頭、交番に駆け込んできた少女の涙がサンダルに落ちるシーン
なぜか「これは宮部みゆきだよな~」って、すごく印象に残ってたんですが
大林監督は、見事に映像化してましたね
宮部みゆき自身「映画ですごいセリフが出てきたなと思ったら、何だ、私が書いてたわ(笑)」
原作者も納得の映画だったようです
原作をもう一回読み直そうかな~
というわけで、本日のおやつ写真です
オレンジピールショコラ(シャトレーゼ)
去年とはパッケージを変えてますね
甘夏バージョンもありますね
これは嬉しいですね
高級品のオランジェットが、シャトレーゼ価格で買えるんですから(税込¥432)
これ、マジで傑作だと思いますね
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