先週は「らしくない」花のブログばかりでしたが
今週はいつものブログに戻りますので
どうぞご安心くださいませ~
火曜日は見逃した映画のお話です
私は基本的には
SF、ホラー、あまりに暴力的なものなどは、ほとんど見ないんです
やっぱり「ドラマ」がいいな
いい脚本、いい監督、いい俳優、いい撮影、いい音楽
こういうのがそろった映画がいいんです
なかなか無いんですけどね
コンクリートの間に咲いていたド根性パンジー・・・小さいからド根性ビオラかな
本日の映画はフランス系の映画2本立てでございます
逃げないで~(爆)
2009年製作のオーストリア、フランス、ドイツ合作「ルルドの泉で」
こんな映画が公開されてたんですね
ぜんぜん気づかなかった
監督はオーストリア人のジェシカ・ハウスナー
出演はシルヴィー・テステュー、レア・セドゥ
ルルドの泉はご存じでしょうか?
1858年に聖母マリアが出現し、そこに沸いた泉の水によって、不治の病が治癒するという奇跡が起こります
それ以来、カトリック巡礼の聖地として
世界中から不治の病の治癒を願って、多くの人がやってくるようになった
そんな南フランス、ピレネー山地のふもとの町
首から下が完全にマヒしてしまったヒロインが、他の巡礼者たちとともにルルドを訪れます
みんなが病気の治癒を願って祈りを捧げる中
ヒロインの指が動き、身体が動くようになります
奇跡が起こります
現実には、奇跡は、多くの条件を満たさないと正式に認められません
祝福、嫉妬、疑惑など、人間性がはっきりと表れてしまうんですね
ヒロインの奇跡が本物であるかどうかは、観客の判断にゆだねられます
地味ながらも、見ごたえのある人間ドラマになってます
ちなみに、ルルドにおいて、本当の奇跡と承認されたのは68件
奇跡とは認定されなかったものの、「説明不可能な治癒」は2500件あるそうです
私の頭も治るのかな~(え)
お次は、なぜこの映画を見逃したのか?
2002年製作のフランス映画「シェフと素顔と、おいしい時間」
原題は「時差ぼけ」
監督はダニエル・トンプソン
出演は、ジュリエット・ビノシュ、ジャン・レノ
音楽はエリック・セラ
今回の映画は2本とも女性監督なんですね
パリ、シャルル・ド・ゴール空港を舞台に
ストによって足止めを食ってしまった、見知らぬ男と女が
携帯電話の貸し借りによって、急速に近づいていく・・・
ジャン・レノは、別れた妻の母親の葬儀に出席するためミュンヘンに向かう売れっ子の料理家
ジュリエット・ビノシュは、暴力的な恋人から逃げるためにメキシコに行こうとしてるメーキャップアーチスト
ビノちゃんがド派手な厚化粧でけばけばしく登場してびっくりでございました
ジャン・レノは、まだ痩せてたのね(爆)
原題の時差ボケって、映画の内容とはあまり関係ないかも
邦題の「素顔」は、途中ですっぴんになるビノシュのこと
「おいしい時間」・・・これといった美味しそうで心揺さぶられる料理は出てきませんでした
なのに
映画の最後のクレジットに「仔牛のミニョネット」なる料理のレシピが
絶対に読めない速度で流れていくのです(意地悪)
また、クレジットにはベルナール・ロワゾーとミシェル・ゲラールという偉大な料理人の名前がありました
お互いに独り身の中年に差し掛かった男と女の出会いを
ちょっぴり下世話な会話劇にしたような感じ
ジャン・レノの役柄の料理家っていうのは、いわゆる料理研究家であって
料理人とはちょっと違う立場なんですよね
料理人の家に生まれて、父の跡を継がずに、世界を飛び回る料理家になった男ってわけ
個人的には、この役は料理人のほうが良かったような気がしますけどね
ジャン・レノとジュリエット・ビノシュに興味が無いと
ちょっと疲れちゃうかもです
たぶん、2002年ころって、大好きだったビノシュが年を重ねていく姿に、ちょっとばかり抵抗があったから見なかったんだと思いますね
今は、美しく年齢を重ねたビノシュを、さらに好きになりましたよ
私も大人になったもんだ(ぷ)