「ヨーロッパ名画コレクションDVD-BOX」の中から
「セメント・ガーデン 〈ルナティック・ラブ/禁断の姉弟〉」を鑑賞。
うーん、何という事でしょう。このエロ邦題は。
たしかに近親相姦とか、その他、尋常ではないことがあるにはあるのだけど。それ目当てで観るような作品じゃない。
原作のイアン・マキューアンは変態作家との呼び名もあるらしいが
映画の方はそうでもない。
大人になりきれない姉弟のイノセントな罪を淡々と描いている、
そんな作品。
ベルリン国際映画祭監督賞受賞作品でもある。
姉弟の姉は
シャルロット・ゲンズブール。
繊細な表情がこの作品にぴったり。
弟はアンドリュー・ロバートソン。 お年頃真っ最中(笑)
あと妹と弟がいて弟も怪しげな方向へ行ったりして。ありゃー。
ストーリー的にすごくいいというわけでもなく
誰にも感情移入ができない。
それでもこの先どうなってしまうのかと見入ってしまう。
そしてこの兄弟姉妹の空虚さ、不安、心の痛々しさがぎゅーっと伝わってくるのだ。
この空気感は映像として頭にこびりつくのだな。
渇いたような無機質な匂いも感じるような気がする。
父親が雑草が生えないようにとセメントで固めてしまった庭。
窮屈な気持ちの中でもたしかに存在していた家庭。それがなくなってしまった空虚な家。
そのふたつが重なってみえてしまうところが切ない。



