私たち料理人の仕事の本質は
お客さんを喜ばせること。
感動を与えること。
笑顔を作ること。
決して自分が評価されることが目的ではない。
だが巷ではミシュランの星がいくつとか
Googleの星がいくつあるとか
インスタのフォロワーがとか
評価に気を取られる。
それはその評価が上がれば
ビジネスが伸びると考えるから。
でもその評価も
お客の満足があるから
付けられるわけで。
そこが原点なのだ。
どこを見ているか。
私も店をやっている時、
その原点を忘れてしまっていたのかもしれない。
どうしても売り上げに目がいくし
オーストラリアではミシュランの評価はされていないが
某新聞社が主催するシェフハットの数で評価する割とメジャーな
レビューが毎年あって、それも気になっていたし、
その日その日、一人一人のお客さんが一番大事なのに
そのことを忘れ、その日の売り上げやマーケティング、
SNSに投稿する写真や記事とか、そんなことばかり
気にして、今日の目の前のお客さんをいかに喜ばせるか?
を等閑にしてきてしまっていた部分もあった気がする。
そんなことを今日
妻と話していてはっとさせられた。
彼女は某ホテルでハウスキーピングの仕事をしているのだが
自分の仕事には手を抜きたくないという。
それは上に怒られたくないとか
そうやれと言われるからとか
そういう理由ではなく
ただお客さんのためだという。
お客さんはお金を払ってそのホテルに泊まっている。
そのお客さんが満足できるような部屋を作るのが
私の仕事なのだから、
それに見合う仕事をプロとしてしているという。
その仕事をしてお金をもらっている以上プロなのだと。
上の人間が言うことは何も気にしていない。
むしろその人たちの方がちゃんとできないらしい。
オーストラリアにはありがちなことだ。
今の私もともすると上の人間がどう思うかとか
自分の立場とか考えて、そこに視点を向けがちだが
本当に大切なことはお客さんに焦点を当てること。
お客さんを喜ばせること。
それを改めて見直すちょっとした妻との会話であった。
身近なところに本当に大切なことはある。
答えはもう知っている。
自分の中にある。
大事なことは自分の足元にある。
脚下照顧。