「大川原光瑞君」平泉が言うと、天草の後ろの席から大柄な男が立ち上がった。まるで自分の体重を支えきれてないかのような足取りで教卓に進んでいく。その後ろ姿は丸、というより四角。肩幅がとんでもなく広く、かつ、いかり肩なため、新型特大iPhone、ジョブズが死ぬ前に残していった、売れ残りの駄製品。それが生命を宿し、ここまでたどり着いた。
大川原が教卓のうえでクルッと振り返った。そこで太陽が見たのは、予想していたものとはかけ離れていた。
大川原の顔は、ものすごく可愛いのだ。
太陽の予想では、朝青龍、日馬富士、そう、白鵬とかそっちじゃない、なんかヒール役力士。実際そんなものないけど、悪役、嫌われ役。プロレスでいうところの、ブッチャー、アンドレザジャイアント!
そんな予想を裏切り眼前に飛び込んできたのは、、、、彦摩呂!グルメレポーターの彦摩呂!
四角い彦摩呂!体のまろ感のない彦摩呂!ひこ感もない!、、、ケンタウロス!彦摩呂とアンドレの、、、キメラ!
大川原はおっとりとした口調で食レポ、、ではなく自己紹介をしているが、太陽はまたもや全く聞いておらずに次の人の番になってしまった。