「影山薄男くん」平泉がそう言った気がした。
太陽は大杉さんのせいで、絶賛妄想耽り中だったが、本家の平泉にクリソツな、なかなか自白しない犯人をなだめ落とす特徴的な声は聞き取れた。
しかし、大杉さんの後ろの席、つまり出席番号4番が座っているであろう席には、誰もいなかった。
「入学早々お休みとは、なんてお気楽なやつだ。物事ってやつはな、なんでもスタートダッシュが大事なんだよ。良いスタートダッシュを切れば、良い友達ができ、良い学校生活が送ることができ、体育祭、文化祭、修学旅行など、イベントでは仲間ハズレになることなく、スムーズな班が自ずとできる。そしてそこには、スクールカーストと呼ばれる、悪い大人が考え出した悪魔的発想の階級がある。イケメン、運動神経抜群、かつ勉強のできる、スーパーサイヤ人が集まるAグループ。次に外見はそこそこ、勉強も可もなく不可もなく、運動神経は並中の並。つまりピッコロ、クリリンという最終的に、戦闘を傍観するだけとなるのがBグループ。最後に、オタク、コミュ障、窓際読書愛好家、ヤムチャが属するCグループと分けられる。
そこで一つの疑問が生まれる。果たしてAグループの下級戦士とBグループのエリート戦士の場合どちらが強いのか。。。」
太陽がその答えを模索していると右側から強烈で邪悪な気を察知した。
太陽はすかさずそっちをみた。すると、さっきまでいなかった影山薄男の席に、猫背で、髪はボサボサ、メガネは前見えてんのか、ってぐらい脂がベットリつき、机の上には表紙がロリロリの娘が上目遣いなにかを欲しがっているライトノベル。ゴリゴリの特急Cグループ男が座っていた。
「なぜだ!さっきまでどこにもいなかった奴が、なぜそこに悠然と座っているんだ!
まさかな、、、、俺のようなスーパーエリート戦士が、あんなCグループのレッドカーペットを全力で走るようなやつの動きを見極められない訳ないだろ、、、、まだあいつは自己紹介すら終わっていないはず、、、、」
その瞬間、平泉が口を開いた。
「えーーぇーっと、次は、2列目行くぞ………
如月彩香。」

Σ( ・Д・ )!!!!!
見逃した!!!奴の動き、、、まさか、、伝説の、、、
いや、あり得んな、Aグループ最強最有力候補の俺がやつより下な訳なかろう、、、まさかな、、、


太陽はまだ誰の自己紹介を聞いてません