「小室 宏」耳に餅がへばりついたような、平泉の印象的な声が聞こえた。
「はいはーい、僕ですー」
教室の中心の列の一番前の席から、なんともアホで教養のなさそうな大阪弁が響いた。
「どーも人間でーす!」
*わかってるわ。
「僕は大阪から落っこちてきました!」
*引っ越してこいよ。
「ここ東京にまで来るのは本当に大変でー、道がすごい混んでて、まず産道を通って…」
*人生を語る気ですか!?産道が混んでるって初めてきく表現ですけど!何?5つ子ちゃん!?俺が俺がってみんな譲らないから混んじゃったのかな?!
「まず東京に来て一番驚いたのは、べっぴんさんが多いですねー!そこらじゅうにいるんだからねー!右を見ても、左を見ても、安全ためもう一度右を見て…」
*横断歩道か!
「あと驚いたのはね、みんなおしゃれですねー!
子供から、お年寄りまで、それからペットの犬まで、みーんなちゃーんと服着てますからね!」
*いやお前の地元全域裸族か!?今アフリカの奥底の部族でもビジネス裸族の時代だぞ!ある意味パラダイスだけどな!
「家庭の事情でね、東京に来たわけですけど、話すと長くなるんでね、ここでは控えさせて頂きますけど、一言でいれば、ほ、ですかね。」
*本当に一言だねー。
「そんなこんなで今、ここに勃っていまーす!」
*なんで興奮してんだよ。いい加減にしろ。

ツッコミに集中していた太陽は気づかなかったが、クラスでは爆笑とはいかないまでも、クスクスっと笑いが起きていた。
太陽は果たして爆笑をとって良いスタートをこのクラスで切れるのでしょうか???