cheeseです💕

 

 

 

今回ご紹介するのは

こちらの一冊📘

(宇沢弘文『経済と人間の旅』日本経済新聞出版社、2017年)

 

経済学者・宇沢弘文先生の自伝。

cheese、最近すっかり宇沢先生にハマってます😊

 

📙📙📙

 

 

本書は宇沢先生の次の言葉からはじまります。

 

「私は経済学者として半世紀生きてきた。

そして本来は人間の幸せに貢献するはずの経済学が、

実はマイナスの役割しか果たしてこなかったのではないかと思うに至り、

がく然とした」(p.11)

 

先生は「自伝」を通じ

戦後の経済学が直面する問題に検証をくわえます。

 

そして次のような結論を導きます。

 

「経済学は、必然的に倫理学と

関連せざるを得ないのである。

近代経済学の現在の混迷は

効率性のみを中心として

形式的倫理的演算に終始して、

経済学のもう一つの重要な側面である

公正、正義、平等についての関心を

全く無視してしまったことに起因しているといってもよい」(p.141)

 

 

すこし話はそれますが

cheeseの院生時代

論文の中核を担っていたのは

「数字」での証明でした。

 

たとえば公害や薬害、医療ミスなどで

人的被害がでた際

その大きさや甚大さを証明するのに

統計処理された「数字」を用いるのですね。

 

「数字」での証明は、ある意味で簡単です。

なぜかというと

「人間」を考えないでよいからです。

 

でも誰かひとりでも

心に傷をおったり

社会的な生活を奪われたりしたとすれば

たとえそれらが大勢からみて

「小さな数字」だったにせよ

被害は被害なんじゃないか?🤔

・・・とcheeseは考えてたんですよね。

 

 

恩師は、そんなcheeseの疑問に

次のように答えてくださりました。

 

「『社会』を忘れてはいけないね」。

 

 

「君は、血の通った研究ができるか」。

恩師の言葉を、cheeseはそう理解したことでした。

 

 

どの世界にあっても大切なことは

その先にある「人間」の存在を忘れないことなんじゃないかな🤔

 

 

今回も勉強になりました。

ありがとうございました🌹

 

お読みくださってありがとう。

九州からたくさんの愛と感謝をおくります💕

 

                     cheese