cheeseです💕
今回ご紹介するのは
こちらの一冊📙
(千葉聡『ダーウィンの呪い』講談社、2023年)
もしもcheeseが大学の先生で
教養クラスを担当しているとしたら
課題図書に指定し
レポート提出させるであろう一冊📙
「進化」という言葉に魅了された
欲深き人間たちが
ダーウィンの名を借りて
いかに非人道的なことをやってきたのか
(やろうとしているのか)を
生物学・生態学の専門家である著者が
わかりやすく説明します。
📘📘📘
さてさて。
ダーウィンの進化論ときいて
私たちがまっさきに思い出すのは
次のフレーズ✨
「最も強いものが生き残るのではない。
最も賢い者が残るのでもない。
唯一生き残るのは変化できるものである」
そうか。なるほど。
変化こそが進化なのか🤔
・・・と思ってましたが、
ダーウィンはこんなこと
どこにも書いてないらしいんですね💦
本書を読むと
ダーウィンのいわゆる「進化論」は
数多くの学者の手で、都合よく利用されてきたことがわかります。
最初は、植物や動物の話だったのですが
人間ってどうしても、自分たちのことにひきつけて考えたくなるもの。
親の才能は子どもにひきつがれるのか
という疑問は、やがて優生学に影響をおよぼします。
著者は、豊富な資料をもとに
優生学が各国でどれほど支持されてきたかについても論究します。
cheeseが怖いな、と思ったのは
優生学を支持する人たちって
一部の生物学者にとどまらない
ってこと💧
著名な研究者、フェミニスト、社会活動家
各国政治家、大資本家・・・
名前をきけば
「ええっ💦あの人も、優生学を支持してたの?』
という人たちがわんさかでてきます。
彼らが書いたり発見した理論をベースに
現在の学問体系や社会の価値観が成立してることを考え合わせれば
私たちひとりひとりのなかに
いつ発芽してもおかしくない
「進化論や優生学を信奉する危険な種」
がうめこまれている
ともいえるわけですね🤔
ぞくぞくするのは
後半で論じられるトランスヒューマニズムの問題。
「トランスヒューマニズム、なんて
陰謀論や都市伝説系YouTuberの妄想やろ?」
と思ってる皆さん‼️(←私か?(^_^;)💦)
実際の科学は
もはやそんなレベルではございませんと!
いまや科学者たちはゲノム改変という領域に魅了されているのです🌸
本書のなかで、このゲノム改変についてだけが
現在進行形のお話。
過去のあやまちに学ぶか否かは、
現在の私たちにかかっています☺️
さまざまなことを考えさせられた一冊📙
ありがとうございました🌹
お読みくださってありがとう。
九州からたくさんの愛と感謝をおくります💕
cheese