cheeseです💕
今回ご紹介するのは
こちらの一冊📙
(能條純一『昭和天皇物語(12)』小学館、2023年)
『昭和天皇物語』の最新刊✨
この12巻は、
まるまる「2・26事件」にさかれています。
cheese、
「2・26事件」についてあまり詳しくありません。
教科書以外は、映画や小説で得た断片的な情報くらい。
・・・なので、
史実とちがった解釈をしているかもしれないこと
どうぞお許しくださいね😌
『昭和天皇物語』では
秩父宮と陸軍青年将校たちの会話を通じて
当時の国民たちの苦悩が描かれてきました。
事件の伏線ですね。
青年将校たちがとった行動については
cheeseには、判断ができないのですが
興味深いのは、彼らが天皇に対して
国民の窮状を訴えたことです。
エマニュエル・トッドは
日本社会は欧米と違い
父系国家であると指摘しています。
父親を中心として成立する社会だというのですね。
その最たる存在は、天皇ではないかと考えるとき
青年将校たちの「決起趣意書」(本巻第90話)
の意味も違ってくるように感じました。
他方で、事件に対する天皇の判断も首肯できます。
物語では、どちらに肩入れするでもなく
たんたんと史実が描かれます。
象徴的だったのは、秩父宮からみた天皇の姿の場面。
事件発生の翌日、秩父宮は天皇の背中を小さく感じるのですね。
事件収束にむかいはじめた29日、秩父宮は兄の背中を見て
次のように思います。
『昭和天皇物語』の大きな特徴は
「私」として生きる裕仁と
「公」として生きる天皇の
両面が描かれていることにあります。
毎回考えさせられる大きなテーマです。
読み応えのある一冊でした。
ありがとうございました。
お読みくださってありがとう。
九州からたくさんの愛と感謝をおくります💕
cheese