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カード考察② 狸親父


cheeseのABCD日記-狸親父1








Artist : SF



cheeseのABCD日記-狸親父2









Artist : patra

FD-014
●狸親父  / Old Fox
Summon[ 4(風風) / 450f ] 人間の召喚
Atk=0 , HP=1
狸親父は攻撃中(+3 / +2)の修正を得る。


ここ最近の長雨のおかげで久々の休暇を取ることができました。休みは久々なんですが、特にやることもないのでまた適当に駄文を書いていきたいと思います。


今回はver.2.21の目玉カードである《狸親父》について考えてみたいと思います。

ビートダウンデッキでは速やかに相手を殴りに行くために、序盤でいかに効率よくクリーチャーを並べられるかが大事です。ターンごとに3MP⇒4MP⇒5MPとカードを展開できることが望ましいですが、ABCDでは特に4MP、5MPクリーチャーが優秀であるので、中でも2ターン目から安定して並べられる4MPクリーチャーの価値は非常に高く、デッキに投入されるカード枚数も4MP帯が一番多いデッキが多いでしょう。その4MPクリーチャーの中でも、この《狸親父》というカードは、攻撃中限定ですが3/3というAtkもHPも4MP帯でトップクラスのサイズになるという凄い特性を持ってます。以下その強さを考えていきたいと思います。

・ 《狸親父》を止められる4MP以下クリーチャー

ver2.22現在、0MPクリーチャー2種、1MPクリーチャー4種、2MPクリーチャー20種、3MPクリーチャー51種、4MPクリーチャー66種であり、追加コスト持ちやトリプルシンボル以上、スーパーレアのクリーチャーを除くと、0MPクリーチャー0種、1MPクリーチャー2種、2MPクリーチャー18種、3MPクリーチャー46種、4MPクリーチャー59種で、計125種です(間違ってたらごめんなさい)。
この中で、HPが3になる《狸親父》の攻撃を単独で止められる(相打ちも含む)クリーチャーは、

炎:《炎の壁》、《高射砲台》、《赤国エージェント》(条件付)、《ファイアスターター》(能力で止められる)
水:《宿り貝》、《水の壁》、《ニューネッシー》
風:《風の壁》
光:《光の壁》、《光輝巨人》
闇:《口裂け女》、《闇の壁》、《子鬼》、《腐肉象》、《首無し鶏》
無:《無名の壁》、《館長》(条件付)
多色:なし

たったコレだけです。条件付でも計17種。17/125種です。つまり、ほとんど4MP以下クリーチャーは《狸親父》を止めることができないということです。しかも《狸親父》はAtk3です。攻撃を止める手段がなければ、あっというまにライフを削られて負けてしまいます。

「別に除去があれば問題ないじゃん」 と考えることもできますが、そもそも除去カードは腐る恐れがあるためあまり多くデッキに投入することはできないし、《突然死》や《対抗呪文》、《キャトル・ミューティレーション》などといった優秀除去カードを、4MPクリーチャーに撃たなければならないのは辛いところです。

・ 他のビートダウン4MPクリーチャーとの比較

同じMP4Atk3クリーチャーの代表に《子鬼》が、HP3クリーチャーに《格闘僧》がいますが、《子鬼》はHP1なので《紫鏡》などの補助がなければAtk1クリーチャーのブロックで破壊されてしまいます。《格闘僧》はAtk2なのでしばらくはほっておいてもあまり痛手ではないですし、《猪の戦闘バギー》が止められて優秀!とかつて言われていたブロック面でも、同じ4MPであるこの《狸親父》の攻撃を止めることができません。

同じ属性の4MPクリーチャーの代表として《音速猫》や《緑の子鬼》がいます。この2種に限らず、他の緑の4MPクリーチャーは全てAtk2以下です。速やかにビートダウンを完遂するためにはAtkが高い方が当然良いはずです。《音速猫》は先手持ちですが、攻撃面ではAtk2先手より3/3の方が止めにくいので、単色ビートダウンに組み込むのであれば圧倒的に《狸親父》のほうが良いです。一方、《緑の子鬼》は擬似回避能力を持ちます。これは《狸親父》と異なり、相手のクリーチャーのサイズが大きい場合にメリットがありますので、《狸親父》と併用することで
突破力を上げることができます。

・ まとめ

以上のことをまとめますと、HP3になる《狸親父》の攻撃を止められる4MP以下クリーチャーはほとんどなく、Atkも3なので除去カードや高MPクリーチャーで速やかに攻撃を止める必要を迫られるということです。つまり、《狸親父》は場に出すだけでアドバンテージを取りやすく、単独でゲームを優位にできる可能性が高いというカードだと考えられます。強いですね。

もちろん弱点もあります。《シルバーバレット》や《火炎の宝石》、《燃えさかる子猫》(《クラスター猫弾》)に代表される1点除去や、《灼熱波動》や《熱波》といった軽全体除去、《ファイアスターター》や《プラズナー》などのシステムクリーチャー等、炎デッキには弱いです。ただ、本来風は炎に弱い構成になっているため弱点といってもそう大きいものではないと思います。

前回書いた《風誕の宝石》やこの《狸親父》の搭載により、現在の環境でトップメタの一角をホードが占めることは間違いないでしょう。もう水デッキで大会に出るには《漏電》が必須?

カード考察① 風誕の宝石


cheeseのABCD日記-風誕の宝石








Artist : K_Nine

FD-004
○風誕の宝石  / Jewel of Birth
Crystal [ 0(-) / 400f ]
最大MP+1
風属性値+1
・召喚(ジュエルビースト)[3(風風風) / 350f]
対象のあなたのフィールドにジュエルビーストを召喚する。風誕の宝石を完全破壊する。



cheeseのABCD日記-ジュエルビースト








Artist : Neves

FD-008
☆ジュエルビースト  / Beast of Jewel
Summon[ 3(風) / 0f ] トカゲの召喚
Atk=2 , HP=2
飛行防御
[デッキ投入不可]
・配置(風誕の宝石)[4(風風風) / 50f]
対象のあなたのフィールドに風誕の宝石を配置する。ジュエルビーストを完全破壊する。



ver2.20から登場して以来、構築戦でホードを中心とした風デッキと対戦するときはほぼ必ずと言っていいほどデッキに搭載され、月極杯でもあっというまに制限指定されるカード《風誕の宝石》について、今回は考えてみたいと思います。


【長所】

・ クリーチャー枠の増量

通常40枚デッキに積まれるクリーチャーは13~17枚位です。当然、その数が多いほどクリーチャーを多く召喚できやすくなるので盤面を優位にすることができますが、多く積んだ分ソーサリーやランドスペルといった補助カードに枚数を割く事ができなくなってしまいます。
しかし、《風誕の宝石》はクリスタルから《ジュエルビースト》というクリーチャーを召喚することができるため、余分になったクリスタルからクリーチャーを召喚できるようになり、少ないリスクでクリーチャー枠の増量をすることができます。この利点は特にホードで強く働きます。ホードは《超進化》や《筋肉増強剤》などのバトルスペルを多く使用しますが、これらのカードはクリーチャーが場にいなければ使用することができません。また、ホードの切り札である《重ね鎌鼬》は2枚のクリーチャーを必要とするので、クリーチャー枠の増加を手ごろに行える《風誕の宝石》はホードにとって最高の潤滑剤となります。

・ カウンター耐性

クリスタルの詠唱やスキルの発動は《対抗呪文》や《呪文停止》などのカウンターの対象になりません。よって、アクアプレスやハニバープレスといった水デッキに対して、安全にクリーチャーを召喚できるというメリットがあります。しかも《ジュエルビースト》は詠唱時間が0fであり、ver2.22現在一番の採用率を誇る除去カードである《霊魂逆流》に対しても耐性があるのです。さらに《ジュエルビースト》はAtk2の飛行防御持ちであるため、水デッキにはほぼ必ず4枚積まれる《水神の下僕》と相打ちをとることができ、《飛行亀》や《ジェニー・ハニバー》に対してもバトルスペルを用いることで攻撃を防ぐことが可能です。
いつの時代もメタの筆頭に挙げられる水デッキですが、今までここまで天敵となるカードが存在したでしょうか。もしかしたら、この《風誕の宝石》の存在だけで今後の大会での水デッキ採用率はガクッと落ちることになるかもしれません。

・ リセットカード及び除去カード耐性

構築戦だけでなくリミテッドでも非常に高い採用率を誇る《全生完壊》や《メルトダウン》といったリセットカードに対しても、このカードは高い耐性を持ちます。場をリセットされた後にすぐクリーチャーを展開されるのは、これらのリセットカードを使用するデッキにとって非常に厄介であり、しかも《ジュエルビースト》はスキルが50fと短いため、リセットカードだけでなく《キャトル・ミューティレーション》や《火炎弾》などの除去カードにも耐性を持つメリットまであるのです。
今までは場のクリーチャーをリセットされたら何もできなくなっていた風デッキですが、このように《風誕の宝石》の存在だけで粘り強さを持ち合わせることができるようになりました。リセットカードが好きな私にとっては、本当に厄介な存在です・・・

・ MPのスキマを埋める

《ジュエルビースト》の召喚は3MPと少ないため、各ターンで余ったMPを利用してクリーチャーを召喚することができます。これは上にも記したとおり、場にクリーチャーを並べることが最重要となるホードにとってとても相性が良い能力です。特に最近のホードは、1番高いコストを持つカードが《竜巻巨人》や《重ね鎌鼬》といった6MPカードであるパターンが多いので、場に5枚以上のクリスタルが必要ないことが多いです。よって《風誕の宝石》から《ジュエルビースト》への変換は、序盤からどんどんに行ってもよいでしょう。ただし、同系対策で《戦国魔神》を投入したものや、長期戦を想定して《無限のプラナリア》等を採用したデッキではその限りではありません。また、スキル発動がトリプルシンボルであるので、他の属性をタッチする場合は注意が必要です。


【短所】

・ 400fの詠唱時間

《風のクリスタル》より《風誕の宝石》が劣っている点は、詠唱に400fかかることしかありません。しかもこのデメリットは、2ターン目以降に主にクリーチャー展開するホードにとってそれほど大きいものではありません。1ターン目《風誕の宝石》⇒《竹林の加速機》、2ターン目《風のクリスタル》⇒《狸親父》or《緑の子鬼》と展開できれば、このデメリットはなくなります。例え最初に2枚以上《風誕の宝石》を持つ手札だったとしても、除去耐性を得て粘り強さを持ち合わせた現在のホードにとって1ターンの遅れはそれほど大きな痛手にはならないと思います。



今のところ私が思いつくのはこの位ですが、やはり強力なカードですね。他のFDのクリスタルと比べてもこのカードの性能がダントツでしょう。それにしても、あんよくとの格差はどうにかならないでしょうか…

第3回月極杯デッキ 全生猫カンガルータッチ

私のお気に入りカードである《有袋類の化身》をどうやったら生かせるか考えた末、全生猫と組ませるのが良いかもしれないと判断して作り上げたデッキです。かなりのイロモノカードを使ったにもかかわらず、結果7勝4敗で前回同様5位入賞を果たすことができ、《全生完壊》と《猫缶》の組み合わせの恐ろしさを再確認した大会でした。


【デッキ内容】


cheeseのABCD日記-第3回月極杯 全生猫カンガルー


Crystal - 14枚:35.00%
3 水風鉱
3 風炎鉱
4 光水鉱
4 光炎鉱
Summon - 4枚:10.00%
2 有袋類の化身
2 クラスター猫弾
Sorcery - 15枚:37.50%
2 呪文加速
3 漢方薬
1 漏電
3 全生完壊
4 猫缶
2 呪文回収
LandSpell - 4枚:10.00%
4 砂漠の前線基地
BattleSpell - 3枚: 7.50%
3 猫力



【デッキ紹介】


・ 基本は《猫力》を使った全生猫です。序盤のパターンとしては、《全生完壊》のMPと属性が貯まるまでは《漢方薬》や《砂漠の前線基地》を使って場と手札を整えた後《全生完壊》で場のクリーチャーをリセットするか、もしくは2ターン目に《猫缶》を使って猫を並べ、《猫力》を使用し突破するパターンが王道です。しかし、必要属性が4種類というカツカツな構成となっているので、この2つのパターンで始められないことが多々あります。なのであまり《全生完壊》や《猫缶》で始められる手札にこだわらず、《漢方薬》や《砂漠の前線基地》が入った、最低限事故が起こらないであろう手札が来たら始めるくらい基準を引き下げた方が良いと思います。


・ 前大会に引き続き《呪文加速》を採用しています。《加速技術》を使うよりも優れている点としては、《全生完壊》詠唱中に相手が詠唱したクリーチャー呪文に《呪文加速》を撃つことでそのクリーチャーも破壊することができる点、《砂漠の前線基地》の上に詠唱した《有袋類の化身》に撃つことで一気に大ダメージを与えられる点、ハニバープレスやカウンター再構築が使用する《呪文停止》を無効化できる点、追加コストクリーチャーを破壊できる点など奇襲性が非常に高いというメリットを持っています。しかし、使用回数が限られることや、1回使えば奇襲性が薄れる点、1回の使用につきカードを1枚消費する点などコントロールデッキで使うには痛いデメリットも多いです。やはり普通の全生猫デッキを使う場合は、素直に《加速技術》を使ったほうが安定すると思います。


・ 攻撃力が非常に高い《有袋類の化身》と貫通を付けられる《猫力》の相性はかなり良いです。場にランドスペルが多く並んだ終盤に使うことができれば、一瞬でゲームを終わらせることも可能です。もし、相手が《突然死》や《因果応報》、《威嚇射撃》などのカードを抱えていると思った場合は、相手のMPがなくなった隙に攻撃したり、上に記した《砂漠の前線基地》と《呪文加速》を使った奇襲をするなど、しっかり配慮して攻撃を仕掛けるようにしましょう。


【修正点・反省】


・ このデッキは初動が遅く多色クリスタルによるダメージが多いデッキなので、HPの消耗がかなり激しいです。特に速攻ビートダウンデッキを相手にした場合、《全生完壊》を撃つ前にHPを削り切られてしまう恐れがあります。そのため、《3mの宇宙人》の採用や《漢方薬》の4枚刺しでHPの確保を行ったり、《キャトル・ミューティレーション》や《火炎弾》などの軽量除去を入れることで速攻ビートダウンを防ぐ必要があったと思いました。


・ 上にも記したとおり、《呪文加速》には高い奇襲性を持つメリットがありますがそれ以上にデメリットも多いです。デッキの安定化を考えるのであれば、やはり代わりに《加速技術》を採用するべきであったと思いました。


【修正デッキ】


以上の反省から、修正したデッキがコレです。


cheeseのABCD日記-第3回月極杯 修正デッキ Crystal - 14枚:35.00%
3 水風鉱
3 風炎鉱
4 光水鉱
4 光炎鉱
Summon - 5枚:12.50%
1 3mの宇宙人
2 有袋類の化身
2 クラスター猫弾
Sorcery - 16枚:40.00%
4 漢方薬
1 漏電
2 キャトル・ミューティレーション
3 全生完壊
4 猫缶
2 呪文回収
LandSpell - 3枚: 7.50%
2 砂漠の前線基地
1 加速技術
BattleSpell - 2枚: 5.00%
2 猫力


《3mの宇宙人》が制限カードだったので1枚刺しになっていますが、制限になっていなければ2・3枚入れても良いでしょう。《漏電》は大会の環境に合わせて抜いてもいいかも。


《猫師》や《猫期》を使用した全生猫は第8回の月極杯で使用しているので、いずれその解説も書きたいと思います。