今日は息子を連れて、大きな公園にでかけた。久々の少し遠い外出に喜ぶ息子。
息子は大好きな滑り台を何度もすべる。
長くて大きな滑り台がお気に入りで何度も何度もすべったのち、少し飽きたのか、小さい滑り台を滑り始めた。
1.5メートルほどの小さな滑り台。2つのレーンが並んでいる。
入場制限がかかっていることもあり、とても空いていた。
息子が繰り返し滑っていると、同じ年くらいの女の子が滑り出した。
息子は滑り台をすべり終えると、すぐにその場を離れない。それでもせいぜい30秒ほど。
その間、私は笑顔でその姿を見つめ、「楽しかったね」と声をかける。
徐にイケメンがにらみながら、声をかけてくる。
「早くどいてくれませんかね!!待ってるんだから。はぁ。」
急にキレられ、とっさに「すみません」と息子をどかす。
でも、その滑り台、使っていたのは息子とイケメンの子の二人。
レーンは二つ。
なぜ急に注意されたのか、私には理解できなかった。
右側でなければならなかったのか?隣のレーンにうつるのは許せない?
きっとそのイケメンは、そういう生き方が許された人なのだ。
自分の進みたい道、その道とスタートもゴールも同じ場所で、長さも同じ道が隣にあっても、自分の前にいる人が邪魔だったら、怒鳴ってどかして、自分の進みたい道をそのまま進むのだ。
前に人がいるから少し待とう、隣の道を通ろう、そう気遣いながら生きる必要がなかった人なのだ。
どちらが正しいわけではなく、その人の生き方。
私にはとても傲慢に見える、イケメンの生き方。でもそのイケメンは、どう見ても健常な二人の子どもの世話をしていた。きっと、イケメンでイクメンなのだ。
障害児の世話をせっせとする私なんかとは違い、イケメンのイクメンは傲慢な生き方を輝かせる。