イケメンの生き方 | 障害児の母になりました

障害児の母になりました

育てにくかった息子。ついに診断名がつき、障害児になった。そして、私は障害児の母になった。

ドロドロした気持ちを吐き出すブログ。

今日は息子を連れて、大きな公園にでかけた。久々の少し遠い外出に喜ぶ息子。

 

息子は大好きな滑り台を何度もすべる。

 

長くて大きな滑り台がお気に入りで何度も何度もすべったのち、少し飽きたのか、小さい滑り台を滑り始めた。

 

1.5メートルほどの小さな滑り台。2つのレーンが並んでいる。

 

入場制限がかかっていることもあり、とても空いていた。

 

息子が繰り返し滑っていると、同じ年くらいの女の子が滑り出した。

 

息子は滑り台をすべり終えると、すぐにその場を離れない。それでもせいぜい30秒ほど。

 

その間、私は笑顔でその姿を見つめ、「楽しかったね」と声をかける。

 

 

 

徐にイケメンがにらみながら、声をかけてくる。

 

「早くどいてくれませんかね!!待ってるんだから。はぁ。」

 

急にキレられ、とっさに「すみません」と息子をどかす。

 

 

 

でも、その滑り台、使っていたのは息子とイケメンの子の二人。

 

レーンは二つ。

 

なぜ急に注意されたのか、私には理解できなかった。

 

右側でなければならなかったのか?隣のレーンにうつるのは許せない?

 

 

 

 

きっとそのイケメンは、そういう生き方が許された人なのだ。

 

自分の進みたい道、その道とスタートもゴールも同じ場所で、長さも同じ道が隣にあっても、自分の前にいる人が邪魔だったら、怒鳴ってどかして、自分の進みたい道をそのまま進むのだ。

 

前に人がいるから少し待とう、隣の道を通ろう、そう気遣いながら生きる必要がなかった人なのだ。

 

どちらが正しいわけではなく、その人の生き方。

 

 

私にはとても傲慢に見える、イケメンの生き方。でもそのイケメンは、どう見ても健常な二人の子どもの世話をしていた。きっと、イケメンでイクメンなのだ。

 

障害児の世話をせっせとする私なんかとは違い、イケメンのイクメンは傲慢な生き方を輝かせる。