本のご紹介
あいにくの曇り空。
千葉県上空です…
こんな日は読書の気分ってことで
本日は本の話題を。
図書館で予約した本を
まいどGIFTのように
胸に抱いて帰ってくる
ワタシです。
少し前に手にしたのは
村上春樹氏の
『街とその不確かな壁』↓
でございました
この厚みですよ。
ズシリと…660ページ!
ものすごい智恵の塊です!
村上春樹作品は
「海辺のカフカ」に恋しまして…
「騎士団長殺し」にハマりました!
他に
「色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の旅」
「神の子どもたちはみな踊る」
「風の歌を聴け」
などなど。
ほかにも読みたい作品はありますが…
村上春樹作品ならなんでも
ってことはなくて…
あくまでも作品推し
なんですねぇ。
代表作の「ノルウェイの森」は
何度も挫折しました。
なんでしょうねぇ…
冒頭の文章を読んでいると
どうしても嫌悪感が先に立って
読み進めることができなくなって
しまうんですよね〜
いつか読める日が来るのでしょうか〜
さて。
村上春樹作品といえば…
あっちの世界に行ったり
こっちの世界に行ったり。
イマジネーションをフルに
働かせて読まねばならないことで
有名です
有名か??
あっちの世界とこっちの世界とが
入り乱れて現実然と
しているから…
何が現実?
何がイマジネーション
『観念』という定義付けがよくなされます
と…作中の主人公と同じく
くらくらと…
迷路を彷徨うことになるのですねー。
しかし深く考えさせられます。
人の人生とは…と。
主人公と一緒になって
ある意味悟りを開いたりなんかして
強く納得したり。
虚しくもなったり。
この作品で特に
印象的だったのは…
現実とはおそらくひとつだけではない。
現実とはいくつかの選択肢の中から
自分で選び取らなくては
ならないものなのだ。
というもの。
事実って必ずしも
真実ってわけではない。
見方によっては容易に
変容してしまうもの。
私も同感です。
要するに、
何を見て何を信じるか
ってことですよね。
他の人と自分とでは
見ているものが違ったりする。
信じているものが違ったりする。
そうなると…
同じ場所にいながらその二者は
同じものを同じようには見ていない。
ってことなる。
それならば…
人の信じる現実に
少なからず差異が生まれてくる。
ってことですね。
私には「思い込みの美学」
というものがありまして。
いま私の前に提示されている現実は
おそらく…私の信じるものが
具現化された状況なのだ。
だからこそ私は
私らしくいられるのだ
この作品を通して
あらためて思いました。
あぁ。
私はこれからも良き道を選んで
生きていくのだなって。
何しろポジティブ思考な
私ですから
私の前には良き道しかないのです!
更年期障害に絶賛悩んでいる
今だってそうです
めまい。頭痛。筋肉痛…
話は変わり…
作中にコロンビアの小説家
ガルシア・マルケスの記述がありました。
生者と死者の別け隔てを
必要としなかった人物…とありますが
それは村上氏にも
当てはまりますね
興味深かったのは
人の肉体が消失した後に残る
意識の存在です。
意識(魂)が人の形となって登場する。
という本書の設定に、
テレビ番組「やりすぎ都市伝説」の
見てますか?夫が大好きで一緒に見ています
関氏が常々豪語しているものの
ピンとは来ていなかったひとつの事実↓
脳内の意識がデータ化され
人間の肉体が必要なくなる時代が来る。
(そのような文言…)
身体があるから人間なのであって
痛みや感覚があるから
それが生きるってことじゃないの??
って…
私には全くイメージ???
できていなかったのだけど…
慣れ親しんだ身体が
たとえ失せたとしても
脳内の意識には…確かに固有のわたしが
存在するじゃん。
って鮮明なイメージが
湧いたのでした。
ボロボロのこの身がなかったら
痛みや弱さに
もう苦しむ必要がないし
なんなら…
コンピューター処理によって
より高度な視力や運動能力(間接的な?)を
得ることだって可能じゃない??
ノーテンキだけど
感性とか価値観、考え方に
個々のパーソナリティがあるなら
新たな世界だってひとは
十分楽しめる余地があるってね。
もちろんそれは…
嘘かホントかわからない
話ではあるけれどね
最後に。
本書の簡単なあらすじを
村上春樹著
『街とその不確かな壁』
主人公が少年だった頃。
心が焼け切れてまうほどの恋をした。
互いに惹かれ合った少女。
しかし彼女は突然姿を消し
主人公の現実世界は色を失せた。
一方で。
少女と主人公と
ふたりで創り上げた想像上の「街」。
そこには欲しいものがすべてあり
大好きな少女もいた。
毎日決まったルーティンで
動いてゆく人や動物。
淡々と移りゆく季節…
感情の起伏がない街の住人。
繰り返される質素でつましい生活。
無味乾燥な現実社会と
時間を失った創造の街と。
2つの世界を
主人公は行ったり来たり。
風変わりな登場人物との
出会いと別れ。
その数奇な運命…
ってな物語です
落とし所はないと思います。
ストーリーの中でひたすら
クラクラ…するだけー
まぁ。小説ってそーゆーもんですが。
でも深いなーって。
村上氏のキャラクター設定が
好きなんですよねー
「騎士団長」とか「かえるくん」とか。
いい味なんだなぁー
ツンケンしてるけど可愛い。
口癖がイカしてる
この作品では
図書館の元館長
会話に「ああ…」と入れるのが口癖で
人柄が表れます。
好きだなぁ。
ぶ厚いですが!
哲学の扉を開きたい方は
ぜひお読みくださーい
黒い背景に白文字
タイトルの奇妙な配置に誘われる感!
長い記述にお付き合いいただき
ありがとうございました〜
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