著作権の話ーブログは著作物になるか? | cheeronの独言

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ぐち、ぼやき、メモ書き

寒くなりました。おまけに財布の中身も寒いです。

コロナ以降、初めて見積もりをしました。

ようやく下請けまで仕事が回るようになったのか?

と思った矢先、

またコロナが・・・

経済かコロナか優先はどっちかハッキリさせて欲しい。

経済優先なら、コロナは指定感染症から外す。

コロナ優先なら、バカみたいなGOTOは止める。

アクセルとブレーキの両方で国民を痛めつけないで!

 

という愚痴は置いといて、

著作権の続きです。

 


【まずは著作物の定義】
もう一度著作権法を
著作権法第二条(定義)
一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
これから
1.思想又は感情を表現した物
  事実やデータを表した物は著作物にならない。
  簡単に考えるなら、報告の様な内容は著作物にならない。

2.創作的に表現したもの
  この「創作」部分が著作権では重要になる。
  「創作」の意味(新たに作り出す)から、
  ・(著作権の有無関係なく)既に公になっている物の模倣
  ・一般に使われている文章や物は駄目です。

3.文芸、学術、美術、音楽の範囲
  発明やアイディアは著作物にならない。よって、
  料理のレシピや日用品の工夫等は単体では著作物にならない。
  ※まとめて本にすると本は著作物になる。
  著作権法第十条(著作物の例示)に著作物の例がある
  ・小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物
  ・音楽の著作物
  ・舞踊又は無言劇の著作物
  ・絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
  ・建築の著作物
  ・地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物
  ・映画の著作物
  ・写真の著作物
  ・プログラムの著作物

  上記以外にも範囲内と思われる物ならば良い。

4.公開した物
 この項目も暗示的に加わる。未公開なのに『私が先だ!』と言い張っても駄目です。

以上の4項目を全て満足した物が著作物になる。
大事なのでもう一度書きます。
上記4項目全てに当てはまる物が著作物
一項目でも外れると著作物ではありません。



【誰が著作物と決めるのか?】
法律では、
著作権法第十七条(著作者の権利)
2 著作者人格権及び著作権の享有には、いかなる方式の履行をも要しない。
すなわち、
著作権は著作物を創造した時に自然発生する
と言う事は・・・
著作物の条件に関わらず、

自分勝手に『これは私の著作物である』

と言い張れる混沌とした状況が予想されます。

実際に今はそうなっています。
だから、訴訟になっている。


では、誰が『著作物である』と決めるのかと言えば

裁判所です。

実際に多くの裁判が行われており、その判例を我々は見られます。
著作権判例データベース
※他にも法律事務所の判例説明したサイトがあります。
逆に言えば、誰からも異議申し立てが無い場合、

『私の著作物です』

と言い張れるわけですよ。

申立が無いのは、きっと「お金にならないから」なんだと思うが。



【ブログは著作物になるか?】
さて、本題です。ブログは著作物になるか?
答えから書けば
上記4項目を満足するなら

ブログも著作物になる
という事です。
ブログに限らず、ホームページでも、youtubeでも、twitterでも、雑誌社や新聞社でも、他者に公開した時点で著作物となり著作権が発生します。

が!

このブログの様に、他者のサービスを利用して発信している場合、少々問題があります。


【あなたの著作物は内容のみ】
ここが、amebaなのでサイバーエージェント社を例として話をする。
まず、最初にブログのスタイルと書いた内容とを別けなければならない。

スタイルシートは、「デザインの変更」で複数のデザインが提供されて自由に選べる。


「デザイン」と書いてある事から、このスタイルシートはサイバーエージェント社(もしくは提供者)の著作物と言えます。

さらに、このデザインを表現するために用いたHTMLプログラムも著作物になると思われます(ソースのコメント欄にCopyrightが書かれているハズ)。

サイバーエージェント社の著作物と思われる物
1.スタイルシートのデザイン・プログラム
2.amebaのロゴ←これですね。

ゆえに、あなたの著作物は
ブログ内に書いた(貼り付けた)物のみ
になります。

自分が書いたブログだからと、amebaブログのスクリーンショットを他社のブログに貼り付けた場合、著作権の侵害になる可能性が高いです。注意しましょう。


【あなたの著作物なのに・・・】
もう一つ、あなたのブログの著作権を主張している輩がいます。あなたのブログの一番下にCopyright(著作権)が書かれていますから知ってますよね?


あなたの著作物なのに、サイバーエージェント社が『全ての権利を留保している』と主張をしています。
何故?と思われるかもしれませんが、これは次回書きます。

 

今回はここまで!