昨年末、画家の安野光雅さんがお亡くなりになりました。94歳だったそうです。

このブログの読者さんのなかには、安野さんと聞いて、絵本作家さんであることを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。



我が家にある、安野さんの絵本。
これまでも、これからも、じっくりと、子どもたちと読んでいきたい絵本ばかりです。





このことをきっかけに、安野さんのエッセイを購入しました。

考えなくてもすむようになっていること 

本書は
●子どもについて、学ぶことについて「考える」
●「自分で考える」ためのヒント
について、非常にシンプルに書かれています。


【まえがき より引用】
「考える」ということは、「数学の問題を考える」場合のように、出された問題の答えを考えることだけではありません。「考える」ということは、普通に暮らすことです。


改めて、今の生活を振り返ってみると

●書店に並ぶ本は「わかりやすい」「すぐに役に立つ」が、キーワード
●お店選びは クチコミ をチェック
●移動はナビやスマホが教えてくれる

自分で考え、答えを見つけなくても済む事柄が溢れていることに気づきます。

自分で発見する喜び 


娘とのお風呂タイムのエピソード。
地図と図鑑に興味を持ちだした5歳の娘に
「世界と宇宙の違いってなーんだ?」
と、なぞなぞチックに聞いてみました。
実は、「答えられないだろうな」と思っていました。(イジワルですかね?^^;)

すると、しばらく考えてから
「世界には空気があるけど、宇宙にはない」
という答えが返ってきて、

その予想もしない答えに
「え?」と、聞いたわたしの方が何も言えなくなってしまいました。
すかさず「天才だね!!」と反応し(本当に、そう思ったので)、話を聞いていくと、最近パパに教えてもらったとのこと^^;

な〜んだ、ビックリした、と思いつつも、
でも、パパとその話をしたとき、そして、同じような会話になった今、
彼女は「考えていた」のだろうなぁと、そんなエピソードが蘇りました。

しかし、本書でいうところの
「クイズとパズル」
に当てはめると、「自分で考える」という発見の機会を奪っていたことに気づき、反省。


自分で気づき、考えること 

2021年、情報にまみれた この世界で大切になるのは
「選択力」だと思っています。

違和感を感じて、自分に問う。
(わたしは深く考えすぎてしまうところがあるため、テレビは極力避けています。目に入れる情報の選択力も大切ですね。)

「自分なりの答えをもち、責任を持つ」ことが、主体的でおもしろい生き方なように感じます。


今、あなたの目の前には、どんな 問い・選択がありますか?