違うことは特別なこと? | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

昨日の夜中、
ウチの或る大陸パートナーが、
微信(WeChat:中国のFBみたいなの)に、

「激動!激動!激動!」

と、産まれたばかりの孫の写真を
アップしてはりました。

先月、ウチの上海出張の時にも会い、
自分の秘書として、雇ってはる娘さんも、
大きいお腹抱えて、ウチとのランチに
付き合うてくれはりました。

早速、決めていた日本メーカーの
お祝いを注文♪
熨斗付けて上海に送ります~(⌒‐⌒)

そうそう、その時のランチで話題になったのが、

産後、「坐月子(ズゥオ・ユエ・ズ)」をするかどうか、ということ。

坐月子(ズゥオ・ユエ・ズ)というのは、
中国に限らず、新加坡の中華系とか、広く中医学を取り入れている
ところで行われてることですけど、
産後の所謂「産褥期間」約1ヶ月をしっかり休んで過ごすことです。

経済的に余裕のあるところでは産褥お手伝いさんを雇い
(必ずしも、ではないけど)
赤ちゃんを産んだばかりの女性は体も弱っているので、
一切動かず、身の回りのお手伝いは全てお手伝いさんがやり、
中医学の教えでは「冷やすことは大敵」やさかい、
1か月間、産婦は冷たいものを一切口にしないばかりか、
水で手を洗うこともせず、
もちろんお風呂にも入らへんのです。

熱帯の新加坡でも、
この習慣、続いてます。
しかも、エアコンは体を冷やすさかいNG。

普通にしてても、お風呂に入らへんやなんて、
1ヶ月辛いですけど、
陣痛と出産までの間に、
一体どれだけ苦しんで、汗をかいてるか…


…その上海での秘書娘の産後についての話題で盛り上がった
ランチでは、
現代女子の娘さん、ウチに聞きました。
「日本では産後一カ月、お風呂に入らない、なんてことないでしょ?」

「ええ、病院や助産院によって違うけど、私の病院は
 翌日からシャワーOKやった。」


「ほら~!!!日本でいいんだから、中国だって問題ないわ!!」
と、現代上海女子らしい発言。

ところが、反論するウチと同年代の壮年(!?)管理職男性曰はく

「それはね、若いうちから冬でも体操服は半袖半ズボン、
女の子はミニスカートをはいてる国の風土があっての話。
中国の現代女性の偏頭痛の80%は、
『坐月子』をしなかったことが原因って、報道もあるんだ!
絶対お風呂に入っちゃダメ!!」


で、昨日御婆ちゃんになったウチのパートナーも
「普段から、髪毎日洗ってるのよ。日本でも大丈夫なんだから、
いいんじゃないの。時代は変わるわよ。」


と、日本人のウチにとっては、
非常に興味深い激論。
彼女は今日、上海でシャワーを浴びてるやろか…(^_-)

本当に、所変われば、ですねぇ。
でも、そんな国や風習が違う人達とも、
こんなリアルタイムで繋がる時代、
「違い」を強調してる場合やありませんねぇ。



ちょっと話は変わりますけど、
先日介護用品の展示会で、いろんな介護食の
サンプルを頂きましてん。

柔らかいものは分かるんですけど、
飲み物になんでとろみをつけるのか、
コーヒーやサイダーまでとろとろにしている
その意味がウチには全く分からず、
(介護の世界では当たり前なんでしょうけど)
思わず質問してしまいました。

すると、展示社のメーカーさんからは
「そのレベルかいな。」
言われてしまいました。(+o+)

いやいや、聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥。

聞いて良かったです。
「誤嚥」といって、
咽喉の力が弱まって、食べ物や飲み物が
気管に入ってしまうと、
大変なことになるから、ということ、
初めて知りました。
後日、障害者の施設で働くトモダチにも
老人だけでなく、お子さんでもそうなのよ~と
教えてもらい、自分の世界の狭さを思い知らされました。

そこで。
持ち帰ったとろみ入りスポーツドリンク、
冷蔵庫に入れておくと…

当然小さいカゾクたちが発見、
飲みたがるので、
少しずつコップに入れてやりました。
すると…
「うへー!!なにこのドロドロ!!!」
と、期待通りの反応。





ウチは覚えたばかりの知識を
ちょっと得意げにひけらかしておりました。

いろんな人の、いろんな世界があるっちゅうことですね。
異文化理解なんていうのは、
身近にあるもんなんやな~って
改めておもいます。

やっぱりそう。
国際化なんて、特別なことやない。