18日付上海紙『新闻晨报』によると、
深刻なPM2.5の大気汚染への対応として、
地下鉄12号線の一部、6駅で、
マイナスイオン発生装置を設置するとか。
マイナスイオン効果
…なんてのは、
日本の家電CMでもよく聴く言葉ですねぇ。
いかにも空気がキレイで、
リラクゼーション、鎮静効果があるような
イメージが湧いてきます。
マイナスイオンには、空気の濾過作用があるとはいえ、
上海では空気清浄器のフィルターが
すぐ目詰まりする現状などから
ちょっと想像すると…
こういう装置を投資して、
化学変化してしまった空気を、
さらに化学的に浄化という変化をさせることより
もともとの化学変化のモトを減らす、なくす
そういう努力を積極的にせなあかんのとちがうやろか。
だって、この装置を造ったり、
設置したりするのに、
また一杯粉塵が飛んだりするんでしょ?
しかも、地下鉄12号線って、
いったいどこや?
もっとメイン通りでやらへんかったら、
恩恵を受ける人もごくごく少数やと思うんですけど。
それとも人通りの少ないところで試験せんと
あかん、ということは…?!
ま、いらん詮索はやめて、
ついでに別のニュースを紹介しますと、
江蘇省の11月の対日貿易輸出がプラスになったとか。
何が伸びたのかっていうと、
ハイテク関連・高付加価値系ではなく、
結局労働集約型製品や化学製品が6%以上Upなんですって。
やっぱり。
化学系を大陸で安く作らせて、日本で使う。
いや、日本で使うために化学系を大陸で安く作らせる!?
コスト面の有利さを享受する一方で、
とりかえしのつかない大気汚染(だけやないと思いますけど)を
副産物として放出してしもてる?
ため息が出そうですねぇ。
ちなみに。
マイナスイオンを中国語で、
负离子 (負離子:フー・リー・ズ)
そして、プラスイオンは、
正离子 (正離子:ジェン・リー・ズ)
または
阳离子 (陽離子:ヤン・リー・ズ)
と、いうんですって。