2010年、上海万博の年。
ウチらが新加坡から上海に引っ越してきた年でもありますけど、
この年は、上海の都市博覧会開催地として、
世界に向けて、
この国の威信をかけた大改革&大改造が行われた年でもありました。
無機質な四角い共同住宅の屋根に、
赤い三角屋根を付けて「風情」を出したり、
地下鉄のエスカレーターでは
「右側:立ち止まる人、左側:急いで歩く人」を徹底したり、
洗濯ものの干し方なんかも
指導がはいったようです。
また、「パジャマで外を歩かない」という、
禁止令も出たらしいですが、
やっぱり広くて人口も多い街。
人々がこれまで慣れ親しんできたことを、
表面上は少し変えることはできても、
なかなか本心・核心までは届かへんかったのかもしれません。
未だに、
ウチのマンション裏の「小区」といわれる
共同住宅街では、
フツーにパジャマ族が歩いてはります。
なんというか、
スウェット・スーツ着てるぐらいの感覚なんでしょうか。
そうそう、
先日冬物の買い物に、
日系デパートに行った際も、
店員さんが、
「このパジャマなら、厚手だし、
冬にちょっと小区で散歩するときにも大丈夫ですよ。」
と、
普通に「パジャマで外出」を勧めてくれはりました。
おしゃれ着>普段着>部屋着>パジャマ
という式ができるならば、
きっと右側の三つぐらいが、
普段着≧部屋着≧パジャマ
ぐらいの位置づけなのかもしれませんねぇ。
そのほうが、
服の枚数も少なくてええような…
面倒くさがりのウチは、
ちょっとだけうらやましかったりして。