昇進の夢か品質か | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

「駐在員」ということば、

実は中国語にありませんねん。


「駐在員」という漢字を中国語で読んでも

分かってもらえませんし、

それにあたる単語も中国語にはないんです。


それよりも、

日本の企業が海外進出するとき、

必ず駐在員を出す、というのが日本的なんや、

ということを知るべきなんでしょうねぇ。


たぶん、グローバル・スタンダードという意味では、

海外市場はその海外拠点の担当(管理者)に任せるほうが、

市場のこともよくわかってるし、ええんでしょうねぇ。


ところが。

これは日本人のおごりなんでしょうか、

日本製品の品質の良さ、高さの維持のためか、

日本人は万能と思っているのか、

常に日系企業の海外店や海外子会社でのトップは日本人。

しかも、3年とか5年とか、

やっとその国の言語や風習がわかったあたりで、

駐在員交代。


俗に「ローカルスタッフ」と言われる現地のナショナル・スタッフは、

サポーター止まり。

責任者になることも管理者になることもないので、

昇進の夢はなく、

日系企業の海外拠点では、離職率も高いと、ちらほらリサーチの数字も聞きます。


先日、某ディスカッションの機会で、

色んな方が同じ問題点を共有してました。


ウチはもちろん、

日系企業の海外進出の意味が、

生産コスト削減から市場開拓にシフトしていっている今、

日系企業の現地化は、コスト削減・効率的

販売力UPのためには避けて通れないことやと思います。


それを、どうやって理解してもらうか。

普及のために、考えていかなあきませんね。