これまで、こちらで活躍される様々な日系企業の方と
お話させていただきましたが、
最近改めて、強く感じることは、
「日本の強みは『品質』や」ということです。
初めは大陸商品の安さに惹かれ、
こちらで調達されても、日本で当たり前と思うレベルには
品質は保証されておらず、
結局元の目的さえ果たせないようなことも、しばしば。
そうすると、無理して安くて安心できないモノを買うよりは、
と、結局日系企業製品に要求がシフトすることになるんですねぇ。
一方、大陸の製品かって、質も上がってきてるで~というのも
確かなんですけど(概していえば、ですけど)、
しばらくは追いつけない部分があるんやないか、
と、最近確信に近い思いでいてます。
と、いうのは、
雇用文化も影響してるんですわ。
こちらの多くの方は、労務条件が今より良いところを知ると、
恩も情も関係なく転職していかはりますけど、
転職族が増えたとはいえ、日本はまだまだ長期雇用型。
それが、製造業の品質管理においては、
どうも大きく貢献してるようなんですわ。
つまり、どんどん工員さんが入れ替わっているようなところでは、
質の高いものは作れへん、ということなんですねぇ。
そして、会社側は、社員さんに長いこと働いてもうて、
気持ちよくいてもうて、ええもん作ってもらうために、
美味しいごはんと、十分な休息と、仕事上のモチベーションを
与えていかなあかん、それが一旦コスト高になったとしても、
長い会社の将来を見据えると、
会社の信用を築き上げ、取引を確実に増やすことになるんでしょう。
やっぱり日本人は日本人のええところを意識して、
世界で自信を持って『品質』を売っていかなあかんのやなぁ、
そない思います。