路上自転車修理工のおじさん | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

涼しくなったさかい、

久しぶりに自転車を…

出してみると、さすがこちら製の自転車、

すでにパンク。

アパート内の工員部の方に聞いても、空気入れ (打気機:ダー・チー・ジー) はない、

仕方無しに、自転車屋さんへ、パンクした自転車を押して、

行ってみましてん。

朝の雑踏と、油条(揚げパン)とマントウとニラ饅頭と八角の香り漂う

上海の生活通りへ。


あったあった、自転車屋さん。

だるそうに座っているお兄さんに、

「タイヤ、直してくださいませんか?」

と聞くと、面倒くさそうに、

「これはウチの仕事じゃない。あそこにほら、おっさんが居るやろ。」

「おっさん?」

「そう、あの青いビニールシートの前にいるオジサンは、直してくれるから。」

と、背中を押されて店を追い出されてしまいましてん。


ビニールシートの前って、青空開業?

これが、オジサンの仕事場ですわ。


中小企業診断士@上海  こんなこと、考えてみましてんけど…

恐る恐る、

「ニイハオ~。自転車、直していただけませんか~?」

「ああ、どれどれ…」

こうして、様子を見てくださるオジサン。


中小企業診断士@上海  こんなこと、考えてみましてんけど…


「はい、できた。」

「シェ、謝謝!多少銭?(おいくらですか?)」

「2元」

「2元?(30円)」

「そう、2元」

「あ、じゃあ、2元。」

「あんた、日本人(サプニン:上海語)か?」

「そ、そうです。分かりますか?」

「見たらすぐ分かるよ。」

「いつもここでお仕事されているんですか?」

「ああ、いつもいるから、また何かあったら、いつでもおいで。」

そう言いながら、笑顔で親指立てて「OK」ポーズしてくれはりました。


昔、中国が自転車社会やったころは、

こんな路上の自転車修理は、需要ももっと多かったろうに…。

2元かぁ…。

一日何件仕事があるんやろか。


「日本人」と聞かれたことに、一瞬ギョッとしたけど、

斜陽産業のオジサンの生活が

なんか妙に気になったりして。


帰り道、ふと見上げると、

ちゃんと絞れていない洗濯物から

ポトポト水が滴ってました。


中小企業診断士@上海  こんなこと、考えてみましてんけど…


考え事しながら歩いたら、

あきませんね。