中国に来て、お買い物するときに、ちょっと懐かしい思いをしてますねん。
と、いうのは、共産圏特有のレジ精算方法がありまして、
①店頭で商品を決める。お肉などの量り売りが必要なものは、そこで量ってもらい、金額を確認する。
(伝票を切ってもらう)
②①で受け取った伝票を持って、「収銀所」と書かれた集中レジに行き、お金を払い、レシートをもらう。
③再び①の売場に戻り、レシートと引き換えに、商品を受け取る。
なんとまあ、面倒くさいこと、と思わはりませんか?
ウチは1993年から1995年まで、ロシアにおりましたけど、全くこの通りでしたえ。
しかも、当時のロシア、ご存知の方も居られるでしょうが、物不足で、どこへ行っても行列。
商品決めるのに、行列。
お金払うのに、行列。
商品受け取るのに、もう一回行列。
社会主義で、雇用を一人でも増やすためやろか?と思ってますけど。。
一方の近代化目覚しい上海。
日系デパートでも、地下の食品スーパー以外は、皆、このやり方ですわ。
引越ししたばかりで、買い物が多いのに、何回も「収銀所」行くのはアホらしいさかい、
「ちょっと、商品、先につつんどいておくれやす。ウチの顔、覚えといてや。隣のお店でも買うさかいにね。」
と、言い残して、伝票だけもらって別の売場で買い物(いや、商品決定と伝票受取のみ)を済ませ、
何枚か伝票をまとめてもって、「収銀所」へ。
しかし、この方法、お店にとっては、レジ設置やら、テナントごとの売上管理の面で、
多少効率的なことがあるかもしれませんけど、やっぱり何か、おかしいですよねえ。
ちかごろの上海のお店は、店員さんがニコニコして「歓迎光臨!(いらっしゃいませ!)」って
言うてくれはりますけど、”お客さんを歩かせて、お金払いに行かせる”、さらに”商品を取りに来させる”
ことをしている限りは、「顧客主体」の概念が、根付かへんような気がしますわ。