こんばんは、りんねです。
遅くに投稿してすいません。
今日はレオのストーリーです。
ガラスケースに入れられた一輪のバラが
月明かりに照らされている。
(本当にあるなんて……)
私はバラの美しさに目を開くと、
そのまま吸い込まれるように、赤い花びら
に手を触れてしまった…ー。
……
煌びやかな天蓋(てんがい)のかかる
ダンスホール…ー。
私はレオにエスコートされ、流れてくる
演奏に合わせてダンスを踊っていた。
レオ『今日のビュティちゃん、一段と
綺麗だね』
レオに耳元に囁かれ、私の顔は真っ赤に
なってしまう。
ビュティ『レ、レオっ……』
恥ずかしさに目を伏せると、レオは
くすくすと声をこぼして笑う。
レオ『そこまで赤くなるほどのことじゃ
ないと思うけど』
その時、ふと、周りの女性たちの声が
私の耳に届いた。
女1『相変わらずかっこいいわ…レオ様』
女2『城下あがりでも、プリンセスに
なれば振り向いてもらえるのね』
その囁きに、弾んでいた胸がずきんと痛む。
(確かに…もし私がプリンセスじゃなか
ったら、レオは…)
(住む世界が違うし、恋に落ちなかった
かもしれない…)
………
(今のって……)
はっとして目を開けると、私は部屋の中
で倒れていた。
(バラに触れたと思ったのに…私、眠って
しまっていた…?)
不思議に思いながらも、夢の中の出来事を
思い出すと胸が苦しかった。
(…さっきの夢は、忘れよう)
起き上がると、私は重い足取りで扉へと
向かった…ー。
部屋を出て階段を降りていると、偶然
やってきたレオとぶつかった。
(あっ…)
微かによろめいた私を、レオが片腕で
支えてくれる。
レオ『おっと…』
『足音がすると思ったら、ビュティちゃん
だったんだ』
ビュティ『…うん』
頷くと、レオは一瞬眉をひそめ、私の顔
を覗き込んでくる。
レオ『なんだか、元気がないね』
『何かあったの…?』
尋ねてくるレオの声は、とても優しい。
でも私は明るい気持ちになれない
ままでいた。
(レオを見ると、どうしてもさっきの夢を
思い出してしまう…)
私は迷ったあと、小さくレオに尋ねた。
ビュティ『レオは…私がプリンセス
じゃなかったら、どうしてた…?』
レオ『え…どうしてたって、どういう
意味?』
ビュティ『…私を、好きにならなかった
のかなって』
恐る恐る口にすると、レオはふっと笑みを
こぼし、私の腰に手を触れる。
そしてそのまま、私の身体を自分の方へと
引き寄せた。
レオ『ビュティちゃんは、分かってないね』
『俺はプリンセスだからビュティちゃんに
惹かれた訳じゃない』
ビュティ『え…』
レオ『ビュティちゃんがビュティちゃん
だから、好きになったんだよ』
囁くと、レオはそっと私に顔を寄せ、
唇に唇を重ねる。
ビュティ『んっ…』
深いレオの口づけに思わず吐息をこぼすと、
上着の中に手が差し入れられ、温かな
手のひらで背中を撫でられた。
ビュティ『あっ…レオ…』
レオ『逃げようとしても、無駄だよ』
『ビュティちゃんが分かってくれるまで、
離さないから』
甘い口づけと優しく肌を撫でられる感覚
に、身体が甘く痺れる。
見上げれば、真っ直ぐ私を見つめている
レオと視線がぶつかった。
レオ『………』
何かを訴えるようなレオの真剣な眼差し
に、私は自然と気づかされる。
(もしかして、バラが教えてくれる『真実
の愛』って…)
(レオがありのままの私が愛してくれて
いるってことだったのかな…?)
私は心の中で、夢の光景を思い出す。
レオ『これから、どれだけ俺がビュティ
ちゃんを愛しているか』
『……証明してあげる』
囁きを聞きながらレオに身を委ねると、
私は胸を重くしていた悲しさなど、
いつしか消えてしまっていた…ー。
ドキドキのストーリーでしたね。
次も楽しみにして下さい。
