記憶消えかけてるんで急いで野辺山レポラスト

71kmを過ぎたらメインディッシュ?の馬越峠へ。
噂通りの登り坂。
もちろん全歩き。
だんだん時間の無さを実感してくる。
馬越峠の79km関門を通過したのが閉鎖15分前の4:25。
あと21kmを2時間35分。
前半から近しいペースで走ってて何度も見かけた赤いシャツ着た男性とゆうなりが会話してて、このまま関門ギリギリだと最後はキロ7で走らなきゃ間に合わないって言ってた。
確かに(ーー;)
ここまでのペースだと絶望的だけどこっから下り坂だから挽回できるかも?
と下り坂走ろうとしたら…
ムリだった


足はまだ走れるのに走ると振動で下腹部が刺激され、 走りたくても走れない。
膀胱炎のような症状。
これ2年前のパリマラソンの時と同じ。
私のマラソンワースト記録だったパリも同じように下腹部痛くなって走れなかったんだ。
足がまだ動くだけにお腹の痛みで走れないのがツライ。
周りはみんな時間無いから下りを飛ばして走るのに走れない自分が情けなくて悔し涙出た。
その時の写真がオールスポーツにあって見たら笑えたけどね

87km関門手前、フラットな道になっても走れず。
87km関門閉鎖5分前に到着。
ぷぅさんがいて、ここで止めると聞いてビックリ。
でも私とはステージ違うぷぅさんだもん、自分のカラダの状態を分かって止めるんだろうなと思った。
先に着いてたゆうなりがうどん食べてたから私もうどん食べた。
そう言えば後半になって食べるの忘れてたし食べる気分じゃなかったしで、73kmくらいでお団子食べて以来何も食べてなかった。
持ってたピーナッツバターのジェルも後半は一つも飲めず。
アミノバイタルゴールドだけ飲んで、バックパックを置いてノースリの上にウインドブレーカー羽織り出発。
あと13kmを1時間半。
完全に無理とは分かってたけど歩いた。
今ここでリタイヤしたらKentに何て言おう。
そればっか考えてた。
「ママ途中でお腹痛くてリタイアしたんだ」
って言うのかぁって考えたら、親としての威厳保てないような気がした。
そして天国に言った清里の叔母も近くで見守ってくれてるのに諦めちゃいけない気も。
タイムアップしちゃうかもだけど行けるとこまで行こう。
幸い今回はいつも必ず痛くなる扁平足が痛くならなくて歩く分には足が動いたからひたすら歩いた。
さっき食べたうどんに入ってたネギがお腹の中で暴れて気持ち悪い(>_<)
そういや生のネギ苦手なのに食べちゃったよ(ーー;)
今度食べる時はネギ抜き頼まなきゃ。
先に走っていったゆうなりはあっという間に見えなくなった。
90手前で辛そうにストレッチしてるヘルニッチがいた。
もう十分みんな頑張ってるから頑張ってなんて言えなくて。
何て声かけたか忘れたけど気の利いた言葉かけれなかった気がする。
時間は刻々と過ぎ、雨も強くなってきてアームカバーに入れてたiPhoneが濡れて壊れないか気になって仕方ない。
雨降り始めてたから87kmでiPhone置いてこようと思ったのに置いてき忘れたんだよね。
写真撮るつもりで持ってたiPhoneだったけどそんな余裕無かったし

そういやmieちんが入賞できそうだったらLINEするねって言ってたけどLINE無いなぁって思ったり。
95kmくらいからは収容車に乗りたいなとキョロキョロしてもなかなか来ない。
ちょうどすぐ近くを歩いてた男性と話したらその方二年連続挑戦で、今回こそは完走したかったのに悔しいって言ってた。
そして97kmくらいでタイムアップ。
先日書いたとおり私はそこからショートカットでゴールへ。
でもさっき悔しいって話してた男性はタイムアップしてても正規ルートの道に曲がってった。
何がここまで人を一生懸命にさせるんだろう。
何でこんな苦しい思いしながらみんな100kmと言うとてつもない距離をゴール目指すんだろう。
そんなこと考えながらゴールへ。
もうタイムアップしてたけど、ゴールに入ったらそんなことどうでも良くて、無事ここに自分の足で帰って来れたことが嬉しくてホッとした。
「お疲れ様です、すみませんね、また来年挑戦してください」ってなことを係員さんに言われた。
チップ外してもらう時にmieちん、yoshioさんが迎えてくれた。
二人の顔見たら急に涙浮かんだ。
やっぱ悔しい…
でもそう思ったのも一瞬で、ゴールに戻れた安堵感の方が勝って、清々しい気分だった。
97kmの長い道、メダルはもらえなかったけど、あのコンディションでできることはし尽くしたからかな。
野辺山ウルトラマラソン、
辛かったけど…
楽しかった

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