最近、相手に感動してもらえるような良い仕事はいつしましたか?
今 目の前にあるその仕事、
どのような工夫をしたら相手に感動してもらえそうですか?
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最近、サービスを受ける側として感動したことがあります。
とあるセレクトショップ(以後「A」の銀座店)でパーティ用のワンピースを買った時のこと。
とにかく外見関連の買い物は苦手分野なので、
プロのお力を借りたく、すぐに店員の方に相談をしました。
「パーティ用なのですが、こういうの選ぶのすごく苦手で…」
接客してくださったのは女性のKさん。
的確に私の「好き・嫌い」を引き出して、候補をいくつか提案。
色や在庫の確認、お直しの手配など
全て先回りで動いてくれて、スムーズに事が進みます。
無事に購入するワンピースが決まり、お直しの手配も整い、
爽快な気分で苦手なお買い物終了♪
この時に伺った銀座店はいつもの行動範囲外なので、
受取りは「A」の新宿店でお願いしました。
1週間後、お直し後の受取りのため「A」の新宿店へ。
念のため試着し、外に出ると、
そこには青い靴と、青いクラッチバックがありました。
何気なく「A」の銀座店で、
「今回 何か青いモノを身に付けなきゃいけなくて。
でも、まぁ どうにかなるかな…
とりあえず今日は要らないです…」
とつぶやいた言葉を、すかさず拾ってくれていたKさん。
「A」の新宿店にしっかり伝え、
先回りして青い靴とクラッチバックのご提案をしてくださったのです。
今回は残念ながら購入しませんでしたが、
こちらがお願いしていないこと、
何気なく発した言葉を真摯に受け止め、
さりげなく提案をしてくださったこと、
心から感動しました。
ワンピースを購入してから半年、
久しぶりに「A」の銀座店に行きました。
すると、見つけた! Kさん!
私も人の顔を覚えるのは得意なので、
親身に相談にのってくださった、感じの良いKさんのことはもちろん覚えていました。
とはいえ、Kさんにとっては半年に1回のペースで来店する客、
きっと覚えていないだろう…と思っていた矢先、
私を見つけ、Kさんが笑顔で近づいてきます。
「先日はありがとうございました。
ワンピースの仕上がり、いかがでしたか?」
と。
もう感動!
多少遠くても、多少高くても、
またKさんに接客してほしい、
Kさんから買いたい!
と心から思いました。
Kさんのお仕事振りを見て、感じたこと。
相手が感動するような良い仕事をするために必要なのは、
「1.観察力」「2.先読み力」「3.記憶力」だな、と。。
1.観察力
相手はどのようなものを好むのか、今感じていることは何か、
今どういう状況なのかを観察し、捉える力。
<オフィスでの仕事の例>
上司がとある会議から戻ってきた。
「あー、○○の件、次の会議までに××部長と会話しないとな…」
と呟いた。
そこですかさず、
「次の会議までに、××部長とお話しする打合せをセットしておきましょうか?」
と提案。
2.先読み力
次にこれがあったら、嬉しいだろうな、と先読みする力。
<オフィスでの仕事の例>
××部長のミーティングセット完了!
ん…、××部長とミーティングする時、○○の資料があった方がいいよね?
しかも、事前に目を通しておいてもらえれば、効率も良いし。
「○○の資料、××部長に事前に送っておきましょうか?」
と提案。
3.記憶力
相手が前に好んだもの、発言、反応を記憶する力。
<オフィスでの仕事の例>
そういえば、半年くらい前に××部長と上司の打合せをセットした時、
「やっぱり窓のある会議室っていいよね」
って××部長 話してたな。
今回も窓のある会議室予約しておこう。
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どんな仕事でも、相手を感動させることはできる。
「相手が感動してくれる」という種類の仕事があるわけではない。
その仕事で相手を感動させられるかどうかは、自分次第。
だから仕事って面白い。