しばらく続いた春のような陽気が一転
冬の寒さが舞い戻り
窓辺から見る、不動産屋の幟が
千切れそうなほどに激しく波打ち
ひんやりした窓ガラスの冷たさと寒さに肩を窄めた朝
小太郎と3週間に1回の定期的な鍼治療へ
このところ、小太郎には「老い」の波が
ゆっくりと、けれど確実に押し寄せており
16歳も間近の彼のこれからを、病院にてしっかり相談せねばと
母のわこさんやルー君と色々話し合ってきました
時期に、これまでの介護とは「ステージ」が変わるかもしれない
そんな思いがあり
いつもの鍼治療に加えて、最近、たまに起こるおもらしについて
また、心臓疲労度と腎臓の状態、フィラリアの検査を病院でお願いし
今後について、主治医のK子先生のご意見も伺い
QOLと介護の負担度合いなどを話し合いました
巨大食道症の小太郎はネンネをする時
ほぼ、クッションに乗っかり、頭を上に高くし
身体を斜めにして眠ることが殆どです
夜は枕にまたがり眠ります
この所、お昼寝後など、小太郎が起きた後に
ごくたまにではありますが
クッションが少し濡れていることがあります
最初は何だろう?
吐いたのか?と思い、匂いを確認すると
明らかにおっしっこのかおり・・・(゚д゚)!
お洋服のお腹の部分もおしっこで濡れていることが何度かあり
これは、オムツが必要か?と考えていました
K子先生に相談したところ
高齢犬の去勢・避妊をした子に起こりやすい尿漏れである
とのこと
そこで、いつもの鍼治療とは別に
尿漏れに効くツボを教えていただき
先生は早速、その部分を鍼でケアして下さいました
人間でも、年を重ねると女性は特に尿漏れが起こりやすくなりますね
人間も動物も尿漏れが起こった際の対策は色々ありますが
調べた所、ツボをしっかり刺激してあげることを続けると
尿漏れが格段に減ると言うのです
わんこでは図の写真の●印の
お尻の穴と尻尾の付け根の中間地点にあるツボ
「チョウキョウ(長強)」
このツボを毎日1回、刺激してあげて下さいね
我が家では写真のバネのついているテイシン(錠鍼)を使用しています
もちろん、テイシンがなくても大丈夫!!
自宅にある綿棒を利用して、1日1回数分
力を入れず、ツンツンと刺激してあげて下さい
人間の場合は、図の仙骨の近くの位置に
チョウキョウ(長強)のツボがあります
小太郎は、嘔吐の回数が年々増えています
吐く1回の量は格段に減っているものの、回数が多いのです
これも、食道の拡張が進行している証
こればかりは、どうしようもありません
ハイシニアである彼の日々の暮らしを思うと
せめて、食道の病以外の部分は悪くらならいよう
しっかりケアをしたいと考え、実践してきました
心臓疲労度の検査結果が出ましたが
BNP数値は2809
昨年までは正常値だったものの、900以下が理想の数値の所
明らかに数値が高く、心不全を起こしやすくなる状況にあります
血圧は正常ながら、今後は詳しい検査をし
強心剤が必要になるようです
腎臓の数値も、明らかに昨年より悪くなっていました
昨年までは何ら問題ない数値でしたが
腎臓病の早期診断に非常に有効なSDMA
数値は15
正常値の1~14の値をプラス1超えたところです
クレアニチン数値も正常値に近いものの
このままにしておけば、加齢とともに腎不全になりかねません
食事療法は小太郎の病の場合
フードや缶詰の選択肢が極端に少なくなるため
腎臓療法食は選択できません
お薬で対応をしていけば問題ない値でもあるため
ケアの為にもラプロスというお薬をスタートしました
また、量は少なくとも回数の多い巨大食道による嘔吐
これまで使用していたフードや缶詰も見直しを迫られています
普段は
NOSANの療法食である消化器官専用のストマックケアを粉にし
ロイヤルカナンの消化器サポート缶を混ぜ流動食にしていましたが
ストマックケアでも小太郎には負担が出てきたため
貧血にぎりぎりならずに済んでいる現状もあり
ビタミンや鉄分が非常に豊富な別ブランドに切り替えを決定し
食事移行をスタートします
筋力もまだまだある小太郎です
お散歩にておおはしゃぎできる体力もあります
しかし、今後は心は元気でも
身体が付いてこない状態になって行くでしょう
左下の前歯付近に腫瘍もあり、全身麻酔の必要なオペは
小太郎の心臓と年齢では危険しかなく
悪性であっても、緩和ケアを選択する以外に道はありません
色々なことがありますが
小太郎のペースで余生を歩んでいけるよう
そばで、しっかり寄り添っていきたいと思っています
いつも私のサロンの店長として
月数回ほど出勤して仕事を助けてくれている
可愛い可愛い大切な我が子
小太郎は、神様からお預かりした大切な命です
いずれ、その命を神様にお返しする日が来るでしょう
それまで、のんびりのんびり
小太郎の汚れなき瞳が曇ることのないよう
ともに過ごせる時間を大切にしながら
もう暫く、季節を共に重ねていきたいと思うのです
Keito