逃げられない。 | ユメージ

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夢と現実と空想と。

友人の誘いで、とある地方の大学のイベントに来た。大学に来たのはいいが、大学が教授によって占拠された。

大学が占拠と行っても、行動の範囲は体育館のみ。
三食ベッド付き。教授の気に入らないことをすれば、撃たれる。法を犯すようなことをしても撃たれる。


何日くらい経ったのだろう。
最近は教授以外の殺戮が流行っている。
さっきも食事を片付けようとしたら、大学生くらいの男の子二人の頭から肩までが、床に落ちていた。教授は片付けるのが基本なので、別の殺戮だと分かる。


いつものように大人しくうろうろしていると、体育館の中で一つの街ができていることに気づく。あの人は自作の陶器を質に入れてお金にしているではないか。ナルホド確かに机の中に粘土があったな。あとで作ってみよう。


今日はバレエの発表会だそうで、たいして上手くもないバレエを披露している。
衣装がないから観るのも無惨だが、やることのないこの体育館では、習い事をする、という選択は良いようにも思える。


またいつものようにうろうろしていると、高校の同級生に会った。
ワタシジツハネ
とカミングアウトをされる。そんなことはどうでもいいが、また目の前に男の子2人の頭から肩までが落ちている。


今日は外でイベントがあるらしい。特別に外の空気が吸える。

体育館の中で一列に並ぶ。
すすむ。
体育館の隣の部屋はドラッグストアの倉庫のような、医療品が山のように積んであった。
その部屋を抜けると、原っぱだった。
原っぱのど真ん中に何やら見たことのないものが置かれている。
梯子があり、登った先には80㎠程度の穴が空いている箱が2段、置かれている。

一番最初の人が梯子を登った。箱の前に教授がいて、何やら説明されている。
話を聞くと、その人は下の穴に入った。

しばらくすると、出てきた。

何があったのだろう。

順番に進んでいく。下の穴に入っては出てくる。

5番目くらいの人が上の穴に顔を突っ込んだ。顔を突っ込んだと思ったら、奇声を上げながら、梯子から落ちて、首の骨を折った。
待機している教授がその人を片付ける。

順番に進んでいく。

たまに上の穴に顔を突っ込む人がいるが、顔を突っ込んで、出して、梯子を降りていく。

私の3つ前に並んでいた人が、教授の説明の後、どちらの穴にも入らずに、自らはしごの上から飛び降りて、無残な姿になった。

私の前に並んでいた友人も説明を聞いた後に、飛び降り自殺を選んだ。

そして私の番になった。

上の穴は、顔を突っ込んで何を叫んでも良い穴です。溜め込んだものを吐き出して良いです。
下の穴は、中に入ると和式のトイレがあります。用を足して良いです。
どちらかを選んでください。

これまでの様子から、どちらも選ばなかったら、自殺か撃たれることを選択、と判断されるようだ。

叫びたいほど訴えることが無いので、下の穴に入った。和式のトイレだ。
何も出ない。

しばらくすると、鍵がないのでおじいちゃんが中に入ってきて、早くしろと言う。
仕方ないので、用を足し、そこを出てはしごを降りると、別のおじいちゃんが私の所へ来て、蚕の糸を私に渡した。

これがあれば逃げられる。
試してみないか。

見るとそこには二重になったフェンスと、その周りには銃を持った教授たち。
見張りの老夫や老婆が沢山いる。

蚕の糸が何の役に立つのか分からないが、フェンスを途中まで登ったが、警告などはされなかった。

この糸を持っていれば外に出られるのかもしれない。

でもまあ急ぐことはない。
今度外に出た時に脱走しよう。