私は幼く見られることがある。

最近はずいぶんと減ったものだが、実年齢を言えば見えないとはよく言われたものだ。

まぁ、童顔である。
平均である身長も、パッとみたところそんなにあるようには見えないらしい。

美容師の友人は私の髪を切るとこう言う。

天使の輪があるよ。

これはよく子供の頭にあるのだが、私は幼い頃から今だに消える事なく存在している。

ある意味うれしい誉め言葉だが、これがある事によってより若く見えると雑誌に書いてあった。
だから髪のケアはしっかりと…と。

普通にしていて消えていないのは、普通ではないということか?

やっぱり幼いということなのか。


…あ、あと。

私の手はもみじの手とも言われる。
かわいらしいと。

これに至っては赤ちゃんからせいぜい幼児を指す言葉だ。

やっぱり私は幼いどころか、大した言葉もしゃべれない幼児並なのかもしれない。

まぁ、いいか。
一番可愛らしい時期だからな。
存在そのものが親孝行時代だもんな。
最近、妹ネタばっかりだが…まぁいい。
おもしろいから別にいい。

私の妹は共通して不思議なことをする。

姉である私に、職場で使う名刺を渡してくるのだ。

一体なぜなのか。

私は疑問でならない。

私に渡しても営業成績に反映するわけでもないし、そもそも意味が無い。

なぜ、渡す?

そうきくとこんな答えが。

いや、見てみたいかなと思って。

いや、たまたまあったから。

へ?

名刺ってそんな扱いでしたっけ?

違いますよね。

そもそも私がもらっても困る。

あなたの事、ちっさ~い頃から見てますし。

今更、改める必要もないであろう。

でも、渡されるんだよな。

あいつら…

人のこと面白がってんのかな?
日曜に妹に会った際、ひょんなことでそのまま妹の部屋に泊まる事になった。

東京のちょいとした下町に住む。
近くには商店街もあり、騒音とは違う賑やかな町だ。

最寄り駅につき、住宅街を行くとどこからともなく太鼓の音が聞こえてくる。

日中にも青山付近で御輿を見た。
秋祭りのようだった。
賑やかでいいじゃないか。

買い出しに行きたいというのでついていく。
商店街には提灯がぶら下がり、スピーカーからは音頭が聞こえてくる。
こんな時見る銭湯は風情があってまたいい味を醸し出している。

少し歩くと祭りの幹事だろうか、マイクを片手に何やら話している。
耳を澄ましていると、なんと盆踊りだ。

盆踊りって、お盆にやるのではないのかい。
とっさに口にしてしまったのだが、妹も隣でうなずいている。

狭い路地で無理矢理円を描いて踊りだす人たち。
その隣で大太鼓を叩く子供たち。
この商店街ではこれが恒例だという。

お盆じゃなくて彼岸なんだけどね…まぁ、いいか。

そんなことを考え、買い物に付き合っているとどえらい物が私の前に突き出された。

5㎏もあるお米だ。

いいように使ってくれたな、妹よ。