脳の神秘




人間の脳は、大きく分けると脳幹、大脳辺縁系、大脳新皮質によって構成されています。脳幹は、別名植物脳とも言われています。脳幹だけが働いていて、脳の他の部分が機能を失いますと植物人間になります。



脳幹は、単純に生きる為に必要な働きをしています。



例えば呼吸、血圧、体温、消化などに関わっています。脳幹が機能しなくなると死を意味します。大脳辺縁系とは、別名を動物の脳とも言われます。食欲、性欲、怒りや喜び、不安、悲しみ等の感情を司るところです。競争心もこの脳の働きですから、ほどほどに働くとヤル気を起こさせます。



しかし、いつも誰かと競争していて心が休まる時が無い人は、ストレスを溜め込む事になります。この脳が働きすぎて心が休まらないと、心の病を招く事にもなります。大脳辺縁系は本能を司る脳ですから、リラックスさせる事は自分の意思だけでは、なかなかうまく行きません。



現代社会は、社会構造が複雑になっていて、心の病に苦しむ人が大変多くなっています。



この脳をリラックスさせるのが、癒しの療法です。大脳辺縁系をリラックスさせますと、大脳辺縁系と脳幹との間にある視床下部からベータエンドルフィンが放出されます。



この物質はストレスを取り去り、生きる喜びや、やる気を起こさせる物質です。
痛みや辛さをも忘れさせてしまうと言われています。
人間の身体は、この様にとても精密に出来ているのです。この快楽物質は、モルヒネの何倍もの効果があると言われています。しかも、体に悪い影響を与える副作用は全くありません。



害どころか反対に、生き生きと生きていくための喜びと、やる気を起こさせてくれます。



人間の身体には、既にこの物質が利用出来るようにプログラムされているのですから、積極的に利用して、これまでとは違う新しい人生を見出す事が大切です。



ストレスは病気の引き金




絶望感や苦しみ、悲しみに直面してしる人の身体の状態は、その原因が何であれ、身体は次のような症状を示します。



1.緊張の為に、心臓がドキドキして心拍数が増える。
2.血行が悪くなり血圧が上がる。

3.浅い呼吸をする為に酸素の取りこみがうまくいかない。その為に息苦しい。
4.全身から血の気が引き、抹消血管が萎縮して手足が冷える。
5.ゆっくりした呼吸ができないので、呼吸数が増える。



この様に心の悩みは身体に様々の不調をもたらします。



心にストレスが無い人は、身体はいたって快調です。例えば、どんなに仕事が忙しくても、好きな仕事であれば身体も喜んでいますので、多少時間オーバーで働いてもあまり苦痛は感じません。



反対に嫌いな仕事であったり、不平を持ちながら働いている人は、身体は苦痛を訴えます。その結果、肩こり、腰痛、軽い頭痛などの症状が出現します。



仕事に興味を持っている人は、心に緊張が無い為に、筋肉はリラックス出来ますので、コリなどの痛みがあまり出ないのです。それに反して、イヤイヤ仕事をしていますと、肩に力が入り必要以上の緊張をしますので、肩こり等になりやすいと言えます。



ストレスからの肩こりは、一旦コリになりますと、生活の中ではコリは取れません。スポーツからのコリは、マッサージ等で割りと簡単に解消できますが、精神的なストレスが引き金になった肩こりは、精神がリラックスしないと取れません。



マッサージを受けても、その時は楽になった様に感じますが、治療院のドアを出る時には、元に戻っていると言う事がよくあります。



この場合は、精神をリラックスさせる為の工夫を治療に取り入れて、同時に身体のコリや痛みを取り去る治療を施します。



すると心の緊張が取れて、身体の痛みやコリを取り去れますので、治療効果が上がります。