抗がん剤を使う目的




抗がん剤を使う目的は、がん細胞の増殖をおさえて、がんの進行をおさえることです。



しかし、「抗がん剤」の強い「効果」を期待して、むやみにたくさんの量の「抗がん剤」を使うと副作用も非常に強くなります。



それは、がん細胞だけでなく正常な細胞にもダメージを与えるためです。そのため、「抗がん剤」は「効果」と「副作用」のバランスを考えながら使うことが非常に重要になってきます。



抗がん剤の副作用




抗がん剤を使うことによって、がん細胞をおさえることができたとしても、「副作用」で苦しむ期間が長ければ、患者さんに苦痛を与え、あまりよいこととは言えません。



そこで、「抗がん剤」を使うときは生活の質(「QOL」クオリティQuality オブOf ライフLife)の改善を考えることが非常に重要になります。



現在の抗がん剤治療




現在の「抗がん剤」の治療は患者さんの「QOL」の改善を重視した治療方法になってきています。その一つに多剤併用療法があります。



一種類の「抗がん剤」だけではなく数種類の「抗がん剤」を組み合わせて使うことにより、「効果」を強くしたり、「副作用」を弱くしたりして「QOL」を改善する工夫がされております。



抗がん剤で脱毛




「抗がん剤」はがん細胞にダメージを与えますが、正常な組織にもダメージを与えてしまいます。特に細胞分裂が活発なものに影響を与えます。



髪の毛の根本にある毛母細胞も、細胞分裂の活発な細胞の一つです。そのため、「抗がん剤」の中には「副作用」として脱毛がおこりやすいものがあります。



脱毛は「抗がん剤」を使ってから2~3週後に起こることが多いようです。しかし、ずっと髪の毛が生えてこないわけではありません。



「抗がん剤」による脱毛は治療が終われば、3~6ヶ月で生えてきます。「抗がん剤」を繰り返し行っている治療の時は、最後の治療が終わってから、3~6ヶ月後になります。



再び生えてきた髪の毛は、以前とくらべると細く、柔らかくなったり、茶色いなど髪の毛の質や色、量などが異なってくることもあります。脱毛は「抗がん剤」の「副作用」なので、病状の悪化や新たな病気がおきているわけでもありません。



しかし、治療を受ける前に何も聞いていなくて脱毛の「副作用」がでてきたら、本人だけでなく家族やまわりの人たちなども驚きます。



さらにご本人は精神的に不安定になったりもします。このようなことは治療をするうえで何もプラスになりません。治療を受ける際に医師から十分な説明をしてもらい納得したうえで治療を受けて下さい。



感染予防対策治




療数日後から1~2週間後に白血球が少なくなり、正常に回復するには3~4週間かかります。白血球が少なくなると体の抵抗力も低下し、細菌やウイルスに感染しやすくなります。



手にはたくさんの雑菌がつきやすいので、「抗がん剤」を使っている間は、外から帰ったら、予防として手をよく洗いましょう。のどにも雑菌がつきやすいので「うがい」をしましょう。



白血球が少なくなっている場合は、白血球を増加させる薬を使って回復を促進することもあります。