加熱しても意味がない

生モノを避けて加熱調理すれば、食中毒は予防できると思っていませんか?実はこれを守っても起きてしまう食中毒があります。
黄色ブドウ球菌の毒素による食中毒です。

怖い食中毒

黄色ブドウ球菌の毒素による食中毒だった可能性があります。医者の不養生ではありませんが、医学系の学会で同じ仕出し弁当屋からの弁当を昼食に数千人で食べて、その後、数時間後に数百人が嘔吐・下痢をして、その日の午後の学会が大混乱した事もあるくらい、怖い中毒なのです。

黄色ブドウ球菌とは

黄色ブドウ球菌は、食品についていることもありますが、ヒトの鼻腔に常在していることがある菌です。花粉症の人では、その割合が高くなります。アトピー性皮膚炎の人では、原因とはいいませんが、かきむしって過去に出血した部位に常在している事が高い菌です。

調理には手袋

黄色ブドウ球菌の食中毒では、調理中に菌が食べ物に混入して耐熱性の毒で食物が汚染されます。汚染の源で多いのが調理した人間の指の傷についた菌です。

指に傷が無くても、鼻腔に菌が常在している人は、指に菌がついている可能性も高いのです。

経口補水液で菌を除去

経口補水液は、激しい下痢が起こるコレラ用に開発されたものです。日本国内では、点滴を使って激しい下痢を治療することが可能です。

これに対して、発展途上国では、コレラのような疾患が蔓延しやすい水質が悪い地域が多いにも関わらず、点滴セットは高価で使用できません。

そのような事情から普及したのが、経口補水液です。経口補水液は黄色ブドウ球菌以外の食中毒でも役に断ちます。

また、痛飲して嘔吐した場合でも役に立ちます。嘔吐下痢の症状がひどいときには、体が衰弱しないよう、脱水状態にしないことを考えるのが最大の治療法だからです。