犬が食べる肉 | 自然の力はプライスレス

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まりんとの生活っぷりなどなど。

犬の消化力2で、馬肉はネット通販で買わなくてはならないほど良い肉か、獣医さんに質問した。
答えは、その時の自分の都合で自分の目で選べばどんなものでも構わない、鶏肉でも十分だ、との事だった。

ちょうど良いタイミングで下記記事を読んだので、京子アルシャーさんにも質問してみた。

肉は肉屋で (1)
肉は肉屋で (2)

~~京子さんとの問答~~
京子さん、こんにちは。

遡った記事にコメントしてすみませんが、教えて頂きたい事があります。

私は、鶏の胸肉や小鯵、マグロ、豆腐をメインに、時々牛肉や豚肉、刺身を与えているのですが、馬肉を与えていません。
スーパーに無いものをわざわざ取り寄せてまでイヌめしを完成させる意味が分からないからです。
すると、馬肉やラム肉を与えられないならドッグフードに戻せと言われてしまいました。
馬肉やラム肉じゃなきゃならない、鶏肉は与えるべきじゃないとなったのはいつの頃からでしょうか?
犬が自分で獲れるタンパク源を見ていると、羽化仕立てのセミ、アリ、ミミズです。
自力で鳥やネズミを取って来た事はありません。
と言う事は、普段ニンゲンが食べている食肉ですら十分贅沢なのでは無いかと思うのです。

また、例え成分がより良いものだとして、馬肉だけを毎日与えていて何か欠損する栄養素は無いのでしょうか?
馬肉は毎日与えても安心だと誰もが同じ事を言います。
私は免疫力の面から考えても同じ食材を与え続ける傾向に疑問が有ります。
お忙しいのにすみませんが、アドバイスをお願い致します。m(__)m

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いえいえ、過去記事へのコメントも大歓迎ですよ。
馬肉が与えられないならドッグフードに戻せ、とはこれまた過激なお話ですね。
私は「鶏肉を与えるな」とか、「馬肉を絶対与えろ」などとは一度も耳にしたことがありません。
(言いたいヤツには言わせとけ、とも思います)

犬の歴史を見てみると、人の食文化によって犬が口にしてきたものは様々です。日本の犬では肉よりも魚を多く食べていたはずですし、イスラム圏では豚肉は食べていなかった、馬を食肉としていた文化は規模的にはあまり大きくなく、それよりも牛・羊の方が日常的には食物として出回っていましたからね。
例え繋ぎ飼いをされていなくて自由に歩きまわれる立場の犬であったとしても、その生活周辺環境により自分で狩って食べることができる動物は限られます。
そして自分で狩るのはどちらかというと副業的な感じで、手っ取り早くはやはり飼い主(あるいは生活している社会)から食べ物を分け与えてもらうのが中心だったのです。

食肉の中でも鶏に関しては唯一宗教的に禁忌規制がないもので、世界中どこでも食べられている肉ということになりますから、これを食べるなという根拠は私には分かりません。

馬肉は牛肉よりもタンパク質を多く含み、脂肪分が少なく、また牛肉アレルギーの犬にも良いとされますが、あえてそれだけを与えなくてはいけないなんてやはり理解に苦しむお話です。
いい、かもしれない、でも馬肉を単独で与えるとそのタンパク質の多さと若干劣る消化性で便が緩む犬もいます。
今はモンゴルの自然放牧のものが日本の犬に向けてたくさん入ってきているようですね、耳に聞こえはいいですけど、それよりも飼育の場面でどの程度薬物投与がされているか、そしてその残留濃度などが気になります。(国内産も同様ね)
もちろん馬肉だけ与える、というのではなく、赤身の肉のほかにレバーや骨、食物繊維なども一緒に与えることが大事です。

同じ食材ばかりを摂り続けるとアレルギーになる?とご心配ですか?
アレルギー疾患を作り上げるのはそんな簡単なことじゃないですよ。(笑)
例え同じ食材ばかりを体に取り込んだとしても、取り込まれた食材を消化し代謝することで体は体に必要な素材をちゃんと組み替えてうまくやりくり利用してゆきます。
免疫機能とは本来周辺環境からの攻撃に対する防衛策ですから、食べた肉に対して反応するのはどこか間違っているのですよね。
もしも免疫系を鍛えたいのならば、どうぞご愛犬を洗わず毎日泥んこ遊びをさせてください。
そしたら食肉なんかに反応する暇なんてないですから。
よい肉ばかりを食べるよりも、犬らしく遊ぶ方がだんぜん免疫機能は活性化されますよ。

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最近、鳥インフルエンザのニュースが多かったせいでしょうか?
サルモネラ菌の保菌率も世界的に高いとニュースにもなったし。
牛もBSE事件から、その権威を失墜して久しいし。

そんな中で日本では、馬肉は良い事ずくめ、という情報がまことしやかに広まってます。
日本人はまじめなのか、良いとなるといつの間にかそれが絶対になってしまいます。
私は絶対と言い始める人が出てくると、それは怪しいと思うようになります。
あまりに良い事ずくめなので、誰の仕掛けなのかなぁと裏を読みたくなります。
バレンタイン商法かもしれないと思ったりします。

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鳥インフルエンザ、ですか?(笑)
サルモネラも、ねぇ...(^^;)
いろいろ情報は流れているようですけど、それがどれだけの危険性があるか、という基準になるところまでしっかりとは伝わっていないようですね。
犬とBSEの関連性なんてのもずいぶんと遠い話ですし、そのようなところで犬と人間をごっちゃにして考えるというのは社会としてすこしツッコミが足りない気もします。(だからdog actuallyが始まったのですけど)
BSEが心配というのなら、たぶんうちの犬はとっくのとうに罹っていることでしょう。
日本人、真面目ですよね。
なんでも一生懸命に追求しちゃうのが良いところでもあり悪いところでもあり、もう少し余裕を持って現象を捉えてもいいんじゃないかなと思うことはたくさんあります。その逆に感心することもしばしば。

ドイツはなんていい加減な国なんだろう、何でみんなこんなに緩いんだろうって、私の方が切れそうになること多いです。
しかもみんなはっきり言い過ぎるし。(笑)←もっと気をつかってほしいと願う場面たくさんあります...

「同じタンパク源を摂り続けているとアレルギーになる」と一般の飼い主の口から出てくるのが日本だなぁ、と感じます。(いえ、嫌味などではなく)
アレルギーが出るためにはいろんな要素が関わってくるうえ、まずは個体の生まれてくる状態や母体との関係、つまりはブリーダーによる責任というものがこちらではずいぶんと問われます。
飼い主のせいでもましてやフードだけのせいでもないのですよ。
人間の例でいうと、アトピー性皮膚炎なんて先進国での話というではないですか。
栄養が行き届いていて、それでいて衛生的な環境で免疫系が暇している状態でアレルギーが出やすいといいます。
先日ちょうど医学系の情報サイトによるものでは「子供をアレルギーにしないための9か条」というのがありました。
「早くから保育園などに入れ大勢の子供と接触させる」「手を洗う回数を減らす」「動物と一緒に育てる」「農家で育てる」などなどなるべく過剰衛生を避けるようなススメばかりでした。
うちの犬も森でイノシシが水浴びした水溜りの水を飲んでいる限りアレルギーにはならないと思っています。(笑)汚すぎ...

ドイツ、日本に比べるとかなりだらけた国かもしれませんがそれなりに楽しいですよ、特に私のような犬飼いにとってベルリンは理想の街です。