ナメクジウオ | 自然の力はプライスレス

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まりんとの生活っぷりなどなど。

脊椎動物の遠い祖先だそうです。

セ・キ・ツ・イ・動物のっっっっ

と、言う事は、犬嫌いの皆さんが、こんなに差別して見下している、あのワンコロと、遠い親戚なんですよ~~。

どんなに尊大に威張っていても、遠い昔は、このニョロニョロした物体だったんですよねぇ。


謙虚に生きましょうね。

ナメクジウオ

進化図

---news---
●ナメクジウオのゲノムW0解読 脊椎動物の源流
2008.6.20 06:45 産経ニュース
 ヒトなどの脊椎動物の遠い祖先と考えられている脊索動物の「ナメクジウオ」のゲノム(全遺伝情報)を、京都大学や国立情報学研究所など5カ国18研究機関が共同で解読した。
脊椎動物の進化の源流が、従来考えられていたホヤの仲間ではなく、ナメクジウオの仲間であることが遺伝子解析により証明された。
19日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。

 脊索動物はナメクジウオの仲間(頭策類)、ホヤの仲間(尾策類)に大別される。
研究グループの佐藤矩行京都大教授によると、これまではホヤの仲間がナメクジウオより古い脊椎動物の祖先と考えられていた。
ゲノム解読で見つかった遺伝子をヒトやホヤと比較すると、進化上はナメクジウオ類が脊椎動物の源流に位置づけられ、ホヤはその後に枝分かれした傍流と判明した。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080620/acd0806200204000-n1.htm

●H20/06/20
「国際チームがナメクジウオゲノムの解読に成功― 脊椎動物の起源が明らかに ―」((独)(独)理化学研究所)【研究情報】

国立大学法人 京都大学、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所、独立行政法人 理化学研究所は、米国JGI(連合ゲノム研究所)、スクリプス研究所、オックスフォード大学など5カ国、18研究機関との共同研究でナメクジウオ(Branchiostoma floridae)のゲノム解読に成功しました。
この国際プロジェクトは、佐藤矩行(さとう のりゆき)京都大学教授をリーダーの一人として企画され、国内では文部科学省科学研究費特定領域研究「ゲノム4領域」の支援を得て実施されたものです。
この成果は、6月19日発行の英国科学誌Nature(ネイチャー)誌に掲載されます。

 ナメクジウオは脊索動物の一種、頭索動物に分類される生物で、熱帯と温帯に広くに生息し、約30種類が記載されています。
日本近海にはこれまでに3種類が確認されていますが、様々な地域集団が存在すると予想されています。

 ナメクジウオはヒトなど脊椎動物の祖先と考えられ(脊椎動物は脊索動物に含まれます)、古くから研究の対象となっていました。
脊椎動物がどのように進化してきたのかという問題について、これまでは、脊索動物の中で一番最初に現れたのがホヤの仲間(尾索類)で、次にナメクジウオの仲間(頭索類)、そして脊椎動物が現れたと考えられていました。
また、脊椎動物の進化に伴って全ゲノムの重複が2回おこり、それが複雑な体づくりを可能にしたのではないかという大野らの提案もありました。

 今回のナメクジウオゲノムの解読は、脊椎動物の進化についてダーウィンの進化論発表以来の懸案と
なっていた問題を一気に解決し、脊索動物の進化と脊椎動物の起源を明らかにするものです。
この成果をもとに脊索動物、脊椎動物の進化についての研究が飛躍的に発展することが期待されます。
http://www.biotech-house.jp/news/news_694.html
http://www.nig.ac.jp/hot/press/0619namekujiuo.html

●ナメクジウオが人間の祖先だった!せきつい動物の進化に新発見
2008年07月07日 橘 悠紀(科学ライター)

~抜粋~
人間などは「せきつい動物」、ナメクジウオは「せきさく動物」
まず、この研究を説明するのに必要な、せきつい動物、せきさく動物について説明します。
                       
せきつい動物
せきつい(背骨と同じ意味)をもっている。ヒトやヘビ、カエル、ニワトリ、コイなど。

せきさく動物
せきつい(背骨)はもたないが、せきついのもとになるような組織 をもっている。そのためせきつい動物の祖先だと考えられてきました。

しかし、今回の新発見から、せきさく動物ナメクジウオが最も早く現れ、その後、せきさく動物ホヤ、せきつい動物ヒトなどが現れたことがわかったのです(図2)。この新発見を以下で説明します。

人間など生物が、親から子へ、その姿や性質を伝えていくことを遺伝 といいます。親の情報を子に伝える役割をするのが遺伝子 です。遺伝子を解読することで、生物どうしの関係もわかります。今回の研究では、ナメクジウオの遺伝子、ホヤの遺伝子、ヒトなどの遺伝子を解読しました。その結果以下のことが新たにわかりました。

ホヤとナメクジウオの遺伝子を比べたところ、ホヤよりナメクジウオの方が古い動物であることがわかりました。
また、ヒトとナメクジウオの遺伝子は少なくとも6割が共通しており、遺伝子の並び順も似ていることがわかりました。
今回の新発見によって、これまで図1のように考えられていた進化 の道すじが、図2のような進化の道すじであることがわかったのです。

今回の研究チーム
今回、京都大学、国立遺伝学研究所、オックスフォード大学など5か国、18の研究機関が共同研究してナメクジウオのゲノム(遺伝子などをふくむ遺伝情報のセット)を解読し、これまでの考えをくつがえす新しい発見がありました。
研究のリーダーの1人、京都大学教授の佐藤矩行(のりゆき)先生は、「ゲノムの解読はたくさんの研究者の共同作業で行われるので、その全体をとりまとめることがいつも一番大変なことです。
しかし、各国の研究者や機関の協力によって、こうした大きな研究が可能になります。
ゲノム解読は、一つ一つの遺伝子からではわからない生物進化の全体を教えてくれます」といいます。

http://www.kagakunavi.jp/topic/show/116