六条「私さん、先週提出されたレジュメ一応見ましたけどね、あれはあまりに酷いですよ」
私「……ごくり(やはりキタか)」
私は六条先生を見ながら生唾を飲み込む。
六条「何ですかあれは。去年やった内容とかいらないですし。」
私「…………。」
私は六条先生を視界に留めながらも恐る恐る周りの様子をうかがう。
悲しいかな、皆の視線がこちらに集中している。今まで極力目立たないように生きてきた私は皆の熱い(哀れな)視線に耐えられそうにない。
六条「貴方卒論を嘗めてますよ。」
私「…スミマセン…(って工エエェェ(´д`)ェェエエ工?!?!)」
卒論嘗めてます発言に動揺を隠せず、握っていた消しゴムが汗ばんだ手から滑り落ちる。
スタンバってました!とばかりに木村さん(ゼミ生)が高速な動きをして拾ってくれた。多少引きながらもお礼を言う。
六条「去年のレジュメの内容だって元々は私がアドバイスしたものでしょう。それをそのまま使うって剽窃になるんですよ。」
と六条先生、訳の分からないことまで言い出す始末。因みにこの時世間は小保方のスタップ細胞偽造事件一色だった。
六条「いいですか、皆さんも自分が発表の日には絶対に休まないようにして下さい。私さんも次回の発表ではちゃんとしたレジュメを作ってくるように。あと前期中に絶対3回は発表して下さいね。だから私さんは前発表出来なかった分をどこかで埋め合わせして下さいn(ry」
私「…はい、分かりました…(オイラ卒論のこと嘗めてないのに、寧ろ誰よりも恐れてるのに)」
帰り際、皆の哀れなものを見るかのような視線が突き刺さる。私は今日を持って「卒論嘗めてる女」というレッテルを貼られたのであった。